今から四年前、ある驚きのニュースが世界を震撼させた。
 
かき氷のシロップはすべて味が同じだということが、慶應義塾大学の鈴木孝治研究室で開発された「味覚センサー レオ」の分析により明らかになったというのだ。人の舌の感覚を再現したこちらのセンサーでは食べ物の基本5味である、甘味・旨味・塩味・苦味・酸味を数値で表す事が出来る。
 
その結果がこちらだ。
 

イチゴも、メロンも、ブルーハワイもである。
3種類のシロップの味は全く同じだったのだ。

分析を行ったAISSY株式会社によると、人間は味覚だけではなく、食べ物の色や香り、そして「これはイチゴだ!」という思い込みによって、味の感じ方が変わるというのだ。
 
我々人類にとって「本来の味」と「味の感じ方」のいずれが真実かといえば、「味の感じ方」である。
「赤いかき氷はイチゴの味がする」というのが有史以来信じられてきた「真実」である。
 
かき氷が我々に示したのは「思い込みが真実を作る」ということだ。
大事なことなので2回いう。
「かき氷」は「真実」さえも変えてしまう力があるというのだ。
 
かのデール・カーネギーも言っている。

”幸福は、あなたが何を持っているのか、あなたが誰か、あなたがどこに何処にいるのか、あるいは、あなたが何をしているのかで決まるものではない。
ただ、あなたが何を考えるかで決まるのだ


「何を考えるか」つまり、かき氷が幸福さえも定義するというのだ。
 
それを裏付けるシロップが存在する。
「ブルーハワイ」だ。
 


かき氷の○○味は思い込み、いわば脳が作り出した幻想であることが判明した。
イチゴやメロンは一度や二度は口にしたことがあるだろうから、体験を元にして脳が幻想を作り上げたと言えよう。
 
しかしブルーハワーはどうか?
群馬流氷研究所調べによると、日本人のうちブルーハワイを飲んだことがあるのはわずか6%にすぎない。
ほとんどの人がブルーハワイというカクテルを口にしたことがないのだ。
 
にも関わらず、我々はブルーハワイ味という幻想を作り上げている。
それはどんな幻想なのだろう?
 
前述のAISSY株式会社が行った調査によると、

ラムネのような、爽やかだけど甘い味(20代・女性)
青い食べ物は存在しないので、”不思議な味”そのもの(10代、男性)
トロピカルなイメージ、フルーティさもある(20代・男性)
 
「爽やかでラムネのようなトロピカルフルーツを連想させるミステリアスな」ブルーハワイ味を人々は捏造していたのだ。
 
これこそがかき氷に秘められた脅威のパワーである。
存在しない物を作り出すことができるのだ。
 
フランスの小説家ジュール・ヴェルヌが言っている。
“人間が想像できることは、人間が必ず実現できる”
 

かき氷を食べることで生まれた「想像」は必ず実現できるというのだ。
実際、ジュール・ヴェルヌが『月世界旅行』の中で描いた月面旅行はほぼその通りに実現している。

Kakigouri makes dream come true.



お判りいただけたであろうか。
事実の中に時折、論理の飛躍を織り交ぜ、何となくそれっぽい文章が書く方法がこれである。

何が言いたいかというと、夏に食べるかき氷は最高ということである。

そして、朝っぱらから、こんな文章をブチ込んでくる男は、どう考えたって暇人だ。
仕事に困っているに違いない。
というわけで、今年の夏、私は「かき氷屋さん」でアルバイトをすることになった。


7月14日の夜と、7月15日丸一日。
場所は東京・目黒で開催されている『占いフェス』の会場内だ。
是非、西野ちゃんの「かき氷」を食べに来ていただきたい。
その「かき氷」を美味しくするか、美味しくしないかは、あなた次第。
あなたの想像次第で「かき氷」の味は、焼肉にもなる!!

占いフェスのチケットは→コチラから
(※西野が屋台に立つのは14日の夜と15日)

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