一年前の今日(2018年6月30日)に、オンラインサロンに投稿した記事が「的中しすぎてる!」「未来が見えていたの?」「こわい!!」と話題になっているので、特別に紹介します。
今の『闇営業問題』についてです。
それでは、どうぞ。
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《西野亮廣エンタメ研修所 日報》
このままだと芸能事務所は闇営業でコケちゃうよ。
2018.6.30 【投稿者】西野亮廣
『SILKHAT(シルクハット)』は吉本発のクラウドファンディングサービスです。
僕自身、クラウドファンディングをよくやるのですが、これまで、その手数料が外部の会社に落ちていました。
合計するとウン千万円ほど。
よくよく考えると、僕(日本を代表するトラブルメーカー)の尻拭いをしてくれているのは、いつも吉本興業です。
吉本社員の皆さんや芸人仲間には、単純にメチャクチャお世話になっているので、毎度尻を拭ってもらっている分くらいは還元しないと気持ちが悪いので、僕個人の活動で発生するお金(手数料)が吉本興業に落ちるようにしようと思ったのが『SILKHAT』を立ち上げようと思ったキッカケです。
あとは、芸人の直営業(闇営業)問題ですね。
| 直営業を取り締まるのではなく、利用する
地方の芸人にありがちなのですが、事務所を通さず、知り合いの社長から「お小遣い」を貰って“場”を盛り上げる直営業。
つまるところ、それって、生活に困ってやっているわけじゃないですか?
事務所を通すと「お小遣い」が大幅に抜かれてしまうから、事務所にバレないようにコソコソと。
SNS時代では、事務所も直営業を完全には取り締まれません。
(だって、僕でもFacebookのDMで仕事の依頼が直接来ちゃうもん)
でも、その直営業(闇営業)がコンプライアンスに引っ掛かる場合があるわけじゃない?
「そこと絡んじゃダメだよ」という。
もし変な感じでニュースに出ちゃった時に、「吉本芸人の~」と、なってしまう。
吉本は芸人が6000人もいるので、そうなるリスクが高い。高すぎる。
であればさ……
事務所に直営業の内容の申請を出して、オンライン上の直営業(クラウドファンディングの『リターン』で講演会など)をオッケーにするプラットフォームを作ってしまって、
「そのかわり、プラットフォームの手数料を12%だけちょうだい」
としてしまったら、事務所もコンプライアンス問題にビクビクしなくて済むし、
芸人も
「12%を払うだけで、公に仕事を募れるのであればいいか!」
となる。
「事務所がとってきた仕事(広告費メイン)は、これまでどおり事務所の取り分が大きく、
芸人が自分でとってきた仕事(ダイレクト課金メイン)は、事務所に少しだけ手数料を払って、仕事を自分でとってきた本人に多くが支払われる」
として、吉本興業を半分だけ「プラットフォーム化」してしまった方が、吉本興業の売上に繋がると思いました。
吉本興業がイケてるプラットフォームを作ってくれれば、少なくとも僕はそのプラットフォームを利用します。
プラットフォームの開発費ぐらいは、僕一人の手数料で回収します。
そんなこんで、芸能事務所発のクラウドファンディングプラットフォーム『SILKHAT』を作りまーす。
(2018年6月30日)
わ