「闇営業する芸人は最低!」という声が日本中からあがっていますが、これについては、『闇社会』『闇営業』『直営業』の区別がついていないのだなぁ…という感想です。


メディアのミスリードが国民を間違わせてしまっているそもそもの原因ですが、『闇営業』というのは、「所属事務所を通していない仕事」のことで、つまるところ『直営業』のことです。
なので、闇営業(直営業)に社会的な問題は1ミリもありません。
それがアウトなら『アルバイト』もアウトになってしまいます。
今回の騒動の争点は、闇社会との関わりと、納税(収入の申告)の2点であり、「闇営業はアウト」は、あくまで、事務所とタレント間の約束事です。

んでもって、吉本興業は事務所が管理できる闇営業(直営業)をオッケーにしています。
そのプラットフォームが『SILKHAT(シルクハット)』ですね。

たとえば、シャンプーハットのてつじサンは、米から日本酒を作るプロジェクトのリターン(返礼品)で、『てつじと一緒に田植えをできる権利』を販売しています。
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てつじサンが営業をかけて、お客さんがダイレクトにてつじサンにお金を渡しているので、言ってしまえば『直営業』ですが、吉本興業は『SILKHAT』という自社で立ち上げたプラットフォームの中での直営業を容認しているんですね。

今も直営業をしている芸人は山ほどいると思いますが、僕からすると、事務所に隠れてコッソリと直営業する芸人の行動が不思議で不思議で仕方なくて、「クラウドファンディングのリターンで直営業をして、堂々と直営業の宣伝をすりゃいいじゃん」と7年前から思っております。

そんな中、品川庄司の品川さんのクラウドファンディングが立ち上がりました。
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新作映画の製作費を集めるクラウドファンディングなのですが、このクラウドファンディングに対して、「お客から金を集めて映画を撮るなんて最低!自分の金でやれ!」といった批判があったそうです。

その理屈だと、チケットを販売して、お客さんからお金を集めておこなっている『ライブ』もアウトになってしまいます。
「『チケットぴあ』でお客さんから製作費を集めるのはオッケーで、『クラウドファンディング』でお客さんから製作費を集めるのはアウト」という謎の理屈です。

べつに僕はクラウドファンディングの回し者ではありませんが、「あなた達は、クラウドファンディングを何だと思っているの?」というのが本音です。

本当に恐ろしいことに日本では、2019年の今でも「クラウドファンディングは最低!」「クラウドファンディングは搾取だ!」「クラウドファンディングは宗教だ!」という声が珍しくなくて、絶望的な状況です。


日本のルールはテレビが作っているので、テレビのターゲット層(初老以上)が日本の正解となっていて、初老以上が劣等感を抱いてしまうような新しい情報(…クラウドファンディングは新しくも何ともないけど…)は排除される傾向にあります。

新しい情報を排除(叩いて)しまう国が上手くいくはずがなくて、今日の借金大国に至るわけです。

映画の製作費を集めるクラウドファンディングが批判されるなんて、世界中どこを探しても日本ぐらいで、もう、遅れっぷりが半端ねぇです。

だからといって「日本は終わったね」と言って、切り捨てたくはないので、「クラウドファンディングというのはね…」「オンラインサロンというのはね…」という説明を何千回も何万回も続けていこうと思います。

品川さんのクラウドファンディングが最高です。
『SILKHAT』でやっていただけたら、ログインしている人も多いので、かなり具体的に応援できたのですが、今回の企画は最初から『モーションギャラリー』さんでやることが決まっていたそうです。

なんにせよ、こういった挑戦が増えた方がエンタメ業界が盛り上がるので、メチャクチャ応援しています。

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日本が明るい国になることを本気で願っています。
願っているだけだと何も進まないので、行動します。
引き続き宜しくお願い致します。

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