森の奥の、そのまた奥に、もう何十年も「11時59分」で針が止まっている時計台がありました。

町の役人が時計台の修理に向かいましたが、おかしなことに、どこを探しても故障箇所が見当たりません。
壊れていないのに止まっているのです。

時計台に住むヘンクツジジイは言います。

「この時計は壊れてなんかおらん。“待っている”んじゃ」

『チックタック ~約束の時計台~』の制作をスタートさせたのは今から3年前。
それは、『えんとつ町のプペル』が世に出る前で、僕は長く続くバッシングの中にいました。

好きなものを「好き」と言い、
嫌いなものを「嫌い」と言い、
頑張りきれない職場を離れ、
頑張れる職場を探してみたのですが、
自分の生きたいように生きることを世間は許してはくれず、「俺も我慢しているんだから、お前も我慢しろよ」という声が毎日聞こえてきました。

バッシングは僕だけでなく、僕のことを応援してくれているファンの方や、僕のことを支えてくださっているスタッフの皆様にまで及び、それら全ての責任が「とっとと結果を出さない自分」にあること知り、
申し訳なくて、
情けなくて、
一人アトリエに籠り、雨が止むことを祈るように『チックタック ~約束の時計台~』という物語を書きました。


「大丈夫。大丈夫」と自分に言い聞かせながら、書いた『チックタック ~約束の時計台~』は、
挑戦する全ての人に贈る応援歌であり、
自分自身を励ますメッセージでもありました。

あの日の僕と同じように、
バッシングや静寂の中で「もがいている人」が今もきっといて、もしかすると、この文章を読んでいるあなたがその人かもしれません。

もし、そうであれば、
この作品はあなたに読んでもらいたいです。
僕はあなたを具体的に助けることはできませんが、
作品を通じて、そっと寄り添うことはできます。

どうか、あなたに届くと嬉しいです。

にしのあきひろ最新作『チックタック ~約束の時計台~』、本日発売です。


【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルの記事を毎朝投稿しています。
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《キングコング西野の出没情報》

【4/18(木】
11:00~11:20 ①ブックファースト新宿店
11:40~12:00 ②紀伊國屋書店新宿本店2F 
12:30~12:50 ③ツタヤ大崎駅前店 

【4/19(金】
10:30~10:45 ④文教堂浜松町店
11:00~11:20 ⑤丸善丸の内本店3F
11:30~11:50 ⑥八重洲ブックセンター本店
12:45~13:00 ⑦三省堂書店神保町本店3F
13:30~13:50 ⑧啓文堂書店渋谷店1F
14:20~14:40 ⑨芳林堂書店高田馬場店
15:10~15:30 ⑩東京旭屋書店池袋店
15:40~16:00 ⑪三省堂書店池袋本店 
16:05~16:25 ⑫ジュンク堂書店池袋本店1F
17:00~17:20 ⑬三省堂書店有楽町店
17:50~18:10 ⑭青山ブックセンター本店

基本、書店員さんに挨拶をすることが目的ですが、その場に居合わせたら、『チックタック ~約束の時計台~』にサインを入れさせていただきますので(絶対に全部、応える!)、僕を見かけたら、気軽にお声がけください(*^^*)