花粉による嫌がらせが続く4月でございます。

目の痒みや鼻のジュルジュルなどの苦難が続いておりますが、我々のチームが抱えている目下のピンチは新作個展『チックタック 光る絵本と光る満願寺展』でございます。
もともとは満願寺の御住職から「ゴールデンウィークの満願寺を盛り上げてくれんかのぅ?」的なことを言われ、いつもの調子で「いいっすねぇ!やりましょう!」と答えてしまったところからのスタート。お酒って怖いですね。

せっかくの地元開催ですし、これはもう、僕を生んで育ててくれた町への恩返しということで、「光る絵本を展示するだけじゃなくて、満願寺自体をライトアップして光らせちゃおう!」と、ついつい力が入ったのですが、その時は、まさか、こんなトラブルが待ち構えているとは思いませんでした。。



| トラブルその①「ゴールデンウィークだから、いろいろ大変!」

どうやら世の中には「休日」という概念があるらしく、この『ゴールデンウィーク』というシーズンは、みんな、休んじゃうらしいのです。

会場では物販ブースで絵本も販売するのですが、おぞましいことに、ゴールデンウィーク中は、出版社の倉庫が閉じてしまうことが発覚。
つまり、個展期間中に在庫が切れてしまったら、追加注文ができないんです。

これだと、絵本を買いたくても買えない人が出てくるかもしれないじゃないですか?
でも、だからといって、事前に何冊注文しておけば安全圏なのかも分からない。

というわけで、私、盛大にトチ狂ってしまって、絵本『チックタック ~約束の時計台~』を6000冊発注してしまいましたよ。

もちろん本屋さんじゃないので、返本なんぞできません。
すべて買い取りですよ!
ちなみに、6000冊というのは『チックタック ~約束の時計台~』だけで、他の作品を入れたら、とんでもねー数です。
破産しちゃいますよ!私、大丈夫ですか!?

とりあえず、「(ほんやのポンチョ以外の)全作を会場で買う!」という人は、こちらを注文してください。
事前に必要な冊数が分かるので、死ぬほど助かりますし、それよりなによりBOXは超絶オススメです。

【¥10000】



| トラブルその②「バカげた制作費!」

『チックタック 光る絵本と光る満願寺展』は、会場(満願寺)そのものをライトアップするので、そりゃまぁ、それなりに費用はかかると思っておりまして、最初の段階でのザックリ見積もりが1200万円でした。

大変な額ですが、「面白いことをするには、これぐらい必要だ!」とGOを出した2週間後に、「正確な見積もりが出ました!」という連絡と共に届いた見積書に記されていた制作費が4000万円
「ザックリ見積もりが1200万円で、正確な見積もりが4000万円」という平成最後のドンブリ勘定により、会社の財布が死亡しました。

ちなみに個展の入場料は500円(子供無料)なので、制作費4000万円は2000%回収できません。
圧倒的な赤字を前に立ちつくす西野氏


| トラブルその③「集客したくない個展」

先日も、お伝えしましたが、これが一番のトラブルです。
夜の寺を舞台に『光る個展』を展開するわけですが、ギラギラに光らせるつもりなど毛頭なく、「夜の寺」や「夜の森」を前面に押し出した静寂空間にするので、結論、たくさんのお客さんに来られたら困るのです。

これは、もうワケがわかりません。
「盛り上げて(お客さんをたくさん呼んで)くれ」という依頼を引き受けて、4000万円をブチ込んで、「集客はしたくない!」と言い出しているわけです。正気ですか?

『チックタック 光る絵本と光る満願寺展』は一体どこへ向かうのか?
乞うご期待!!


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