一昨日は長野で講演会。
昨日は始発で仙台から東京に戻ってきて、会社のコンサルを2件。夕方には群馬に移動して講演会。
その夜に新潟に移動して、今日は昼から新潟で講演会。。

これ全部、クラウドファンディングのリターン(返礼品)なんです。

僕はよく「クラウドファンディングをやる人」のモデルケースとして語られることがあって、それなりに影響力もあると思うので…
今後、クラウドファンディングに挑戦する人達の為にもキチンと言っておきたいのですが、クラウドファンディングで集まったお金というのは個人の収入になります。
 
収入扱いになるので、当然、プロジェクトオーナーは、集まったお金から「税金」を払い、残ったお金でリターン品を制作したり配送したり、または本業をお休みにして(=本来入ってくるハズだった本業の収入を削って)リターンイベントに出席して、そこで残ったお金をプロジェクトに充てています。

100万円集まったからといって、プロジェクトに100万円が使えるわけではないのがクラウドファンディングです。
それでも僕は100万円が集まれば、100万円をプロジェクトに使います(ときどき使えない時もあるけど)。
この調子でやっちゃうと、当然、売り上げはマイナスです。
クラウドファンディングをやったことによって、自分のお財布からお金が出ていっています。

それでも僕がクラウドファンディングをやるのは、「人を巻き込みたいから」で、「面白いから」で、「芸人という“自分の生き様を売る商売”に就いているから」です。

ただ、これは決してクラウドファンディングに挑戦する人のスタンダードではなく、リターン(返礼品)をよくよく見てみると「支援」という名の、「商品代」や「ギャランティー」の場合があるので、くれぐれも「西野が支援額を全額ブチ込んでいるのだから、お前もやれよ」と、悪戯にプロジェクトオーナーを追い込むような行動だけは控えていただけると嬉しいです。

そのコメントを出す前に、今一度、リターン(返礼品)の内容を吟味していただきたいです。
もう一度言いますが、リターンがシンプルに「支援」の場合もあれば、「商品代」や「ギャランティー」になっている場合もあるので。

喩えるなら、「お豆腐屋さんで豆腐を買ったお客さんが、『俺は豆腐を買ったんだから』という理由で、お豆腐屋さんの経営にまで口を挟む」というスットンキョウな権利を発生させているような感じです。

皆でキチンと議論して、「クラウドファンディングには『支援』と『予約販売』が混合している」という理解を深める必要があると思います。

ときどき、クラウドファンディングに挑戦して炎上している人を見ます。
当然、プロジェクトオーナーに否がある場合もありますが、一方で、世間の理解が追いついていないから炎上しているケースもあります。
後者は話し合いで埋められる溝なので、話し合いたいです。
僕でよければ何百回でも何千回でも同じ話をします。


お仕事でいろんな国を回らせてもらって、そして今の日本を見て思うのは、今、この国に不足しているのは『希望』です。


人はその夢に僅かな可能性を見出だせるから、実現に向かって頑張れるわけで、
己の知識不足で他人の夢や希望を潰してしまうような真似をこれ以上繰り返すと、
いよいよこの国は立ち直れません。

逆に言うと、そこさえ改善すれば、結構イケると思います。
日本人は根性があるので(*^^*)

僕は圧倒的に結果を出して「行動で黙らせる」ということもしますが、「話し合いで分かり合う」ということも諦めません。

あ。『アナザースカイ』のロケで、ラオスに行ってきました。
4月19日放送です。
お楽しみに。


今日も真面目にエンターテイメントを作ります。
お互い頑張りましょう。


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