僕はまだ何事も成し遂げてもおらず、
何者でもありませんが、
それでも多少の影響力と、
その分の責任があることは自覚しています。

それを「力」と呼ぶのなら、僕は、その僅かな力を振り絞って応援する人を決めています。


挑戦している人です。


すべての挑戦に伴う
結果がでない日々を、
一人、また一人と、人が離れていく日々を、
理不尽なバッシングを、
大切な人を守ってやれない無力さを、
僕も、まぁ、それなりに経験して
その痛みを知っているので、
自分ができるあらゆる表現で「頑張れ、頑張れ」と声をかけています。
たぶん、半分は自分に言い聞かせているのだと思います。


昨日、最新作『チックタック ~約束の時計台~』が完成しました。

制作をスタートさせたのは、絵本『えんとつ町のプペル』が世に出る前で、
個人的な話で申し訳ないのですが、それは、
まるで止む気配がないバッシングを、
時には、バッシングよりも恐ろしい「静寂」を、
ひたすら耐えるだけの時間でした。


挑戦する全ての人が辿っている道だと思います。
すぐに結果が出ることなんて稀で、
僕らは、やるべきことをやり、いつかやってきてくれるであろう「その瞬間」を信じ、じっと耐えます。



その間、自分と同じような挑戦を選んだ者達が、一人、また一人と、耐えることを放棄して、新しい人生を選択します。
その都度、「自分は、このまま深追いしてもいいのだろうか? 本当に、『その瞬間』はやってくるのだろうか?」という不安は膨れ上がります。


その祈りのようの日々を、そのまま作品に落とし込みたくて、『チックタック ~約束の時計台~』を描きました。

時計の針というのは面白くて、長針と短針が追いかけ合いっこをして、毎時間重なることが約束されているのですが、11時台だけは、短針が逃げ切ってしまい、針が重ならないんです。

次に、二つの針が重なるのは、12時。
鐘がなる時刻です。

大きな結果が出る前に、堪え忍ぶ時間帯があるのは、きっと、僕も、あなたも、他の皆さんにもあって、それが時計でいうところの「11時台」だと自分に言い聞かせることができれば、
「大丈夫。針は必ず重なるから」
と言い聞かせることができれば、
少しは救われることがあるだろうな、と。
このメッセージも、半分は自分に向けて言っています。

夢を追う人がいるかぎり、
ドリームキラーは必ず現れて、
きっと今、この瞬間も、理不尽な目に遭っている人がいます。
その人に僕がやってあげられることは「大丈夫。頑張れ」と声をかけて、寄り添ってあげることぐらいで、実際に僕が隣に行ってあげることができないので、その役目を作品に託しました。


3年間。
命を削って作りました。
『チックタック ~約束の時計台~』という、今はまだ誰も知らない無名の絵本です。

この作品が、
一人でも多くの人に届いて、
一人でも多くの人に寄り添い、励ましてくれることを願っています。

もし良かったら、(少しワガママを言っちゃいますが)、西野亮廣へのエールだと思って、このブログをシェアしていただけると嬉しいです。


命を削って生んだ作品なので、
僕はこれから誰よりも行動をして、
命を削ってお届けします。

どうか、見届けてください。



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