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「コレ、かなりマズイ状況ですね」
世界のTOYOTAからのオファーを受けたキングコング西野を襲った悲劇とは!?
毎度お騒がせしておりますキングコング西野です。
僕の目的は「面白いことをする」なので、昔から『肩書き』には興味がなく、自分が「面白い」と思ったモノに飛びついてまいりました。
その結果、「お前は何屋になりたいんだ?」「仕事は一つに絞れ!」と国民の皆様から叩かれてきたわけですが(Why japanese people !?)、美術館やホテル(ちなみに今日は映画の打ち合わせ)まで手を伸ばすと、さすがに「キングコング西野を一つの職業に閉じ込める」というのは諦めていただけたようで、ここ最近は、何も言われなくなりました。
こうなってくると、肩書きの越境っぷりに拍車がかかり、後輩のライブのチケット手売りのお手伝いから、大企業のコンサルティングまで、節操がありません。
そんな中、こんなところからオファーをいただきました。
内容を聞くまでは「広告案件だろうなぁ」とは思っていて、無責任に商品をオススメするような仕事であれば、(僕はそういった仕事は得意ではないので)お断りしようと思っていたのですが、どうやら今回はそういう仕事ではなく、
「TOYOTAの『新型クラウン』のラッピングカーをデザインしてください」
という内容です。
「西野亮廣が新型クラウンをデザインするとしたら、どんなデザインにする?」という大喜利ですね。
なるほど、それであれば、そこには一つも嘘がないので全力でやれそうです。
毎度毎度不可思議な仕事しかやらない担当タレントが、ようやく世間の皆様に胸を張れる仕事を引き受けてくれたことに、ホッと肩を撫で下ろす須藤マネージャー。
「西野が『やる!』って言ってます!是非、宜しくお願い致します!詳細をいただけますか?」と、直ぐにTOYOTAさんに連絡を入れます。
まもなくTOYOTAさんの方から、正式な企画書が届くわけですが、この企画書を見て、チーム西野が膝から崩れ落ちます。
ページ順に見ていきましょう。
「新型クラウン オリジナルラッピングデザインのお願い」
ふむふむ。面白そうです。
【2】
ちょっと待って。
僕、絵本とかは描いてるけど、そういえば車をデザインしたことなんて無いよ。
えっと…ちょっと待って。
【3】
テーマがあるの?
あ、好きな絵を描いたらいいわけじゃないの?
そんで、ちょっと待って。
車のボディにどうやって絵を描くの?
【4】
えっと…もしかして、メッチャ期待されてる?
【5】
メッチャ期待されてんじゃん!!
ちょっと待って!
僕は、1995年以来の歴史・伝統がありながら“未来とつながる”革新を遂げたクラウンを表現することに最も適した人物今最も革新的なアーティストじゃないよ!!!
毎晩、酔っぱらって、猪の被り物を被っている中年だよ!!
【6】
ちょっと待って!
何?
街中に展示するの??
お、表参道ヒルズ!!?
「断ろうっ!!!
須藤くん、やっぱり断ろう!!
勢いで「やる!」って言っちゃったけど、よくよく考えたら僕は車のデザインなんて、やったことがない!
こんなド素人が首を突っ込んだは迷惑がかかる!
これは佐藤可士和さんとかに任せようよっ!!」
と言ってみるも、時すでに遅し。
今、最も革新的なアーティストがラッピングカーのデザインを引き受けたということで、先方さんは大そう喜んでくださっているそうな!
死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ!
調子のった!調子のった!調子のった!調子のった!調子のった!調子のった!調子のった!調子のった!調子のった!調子のった!
調子のって死んだ!調子のって死んだ!調子のって死んだ!調子のって死んだ!調子のって死んだ!調子のって死んだ!調子のって死んだ!調子のって死んだ!調子のって死んだ!
このブログをご覧の皆様へ。
おい、どうするんだよ、この状況っ!
絵に描いたような過大評価だよっ!
車のデザインとか分かんねーよっ!
そんな男がデザインした車が、表参道ヒルズの真ん前に展示されるんだよ!
公開処刑だろ、これ!
こんな大きな仕事だとは思ってなかったんだよ!!
「ネット上でチマチマと展開するキャンペーン」ぐらいに思ってたよ!
マジで、どうするんだよ!!
アンチがヨダレを垂らしているのが目に見えるよ!
助けてくれよ!
助けてください!!
タスケテクダサイ!!!
ラッピングカーを表参道ヒルズに展示するのは2週間後!
はたして、どうなる?
西野はTOYOTAの人に怒られないような結果が出せるのか?
(続く!)
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