少し前に、サロン内でも話題になったのですが、僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』は毎朝(ビジネス書にするレベルの)本気の記事を更新しているんですね。

最近のオンラインサロンは「発信者と受信者を明確に分けず、n(お客さん)対n(お客さん)にして、お客さんを発信者側としてプロジェクトに参加させることで、サロン内を活性化させる」というのが主流だと思うのですが、『西野亮廣エンタメ研究所』は少なくとも入り口は完全に1(西野)対n(お客さん)になっているんです。

もっとも、サロンメンバーは1万1000人以上いるので、その先は違いますよ。
僕の知らないところで勝手にプロジェクトが立ち上がり、Webサービスが立ち上がり、実際のお店が立ち上がり…付き合って、結婚するヤツまでいます。


入り込んでしまえば、n対nなのですが、入り口は「俺の話を聞け!」と言わんばかりに、西野の記事が毎朝投稿されて、圧倒的1対nが展開されています。

現代エンタメは、作る段階からお客さんを巻き込んで、ステージと客席の境界線を曖昧にした方が良いことは、日本では僕が一番分かっているし、日本では僕が一番上手いと思うのですが、
それでも「俺の話を聞け!」というスタイルをとっているのには理由があります。

それは『国民の9割がROM専である』からです。(群馬流氷科学センター調べ)

「ROM専」というのは、「読んだ後に、行動を起こすわけでもない人」のことですね。
オンラインサロン界では、行動を起こさない人(プロジェクトに参加しない人)が、なんだか悪い人みたいな扱いを受けてしまうのですが、「国民の9割がROM専なんだから、ここを排除していたら、大きくなっていかねーだろ」というのと、「『プロジェクトに参加しろ!』『積極的に動け!』っていうけど、こちとら子育てで、まあまあ忙しいから!」という人だっていると思うので、ウチはROM専大歓迎。

そのROM専に満足してもらう為に、月額1000円の『読み物』として成立するように、毎朝(ビジネス書に書くばりの)記事を投稿しています。
文章で伝わりきらない場合は、動画を配信しています。


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毎日記事を投稿しているとゼロ円になる。
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ここからが本題なのですが……

『読み物(ほぼメルマガ)』としてお届けしている『西野亮廣エンタメ研究所』なのですが、毎日毎日記事を投稿していると、一部のメンバーの中では毎日記事が投稿されることが当たり前になっちゃって、厳密にいうと一記事33円(1000円÷30日)の記事がゼロ円になってくるんですね。

すると、こんな声が上がるんです↓

…う、うまく活用できない!?

おそらく、僕の記事を読んで何かしらのアクションを起こしているメンバーとROM専の自分を比べて、「うまく活用できない」という結論が出てしまったと思うのですが、
これに関しては、「週刊少年ジャンプを読んだけど、上手く活用できなかった」に近い奇妙さがあって、そもそも『読み物』の上手い活用方法は「読むこと」で、すでに目的は達成されているハズなのです。

それでも「活用できなかった」という答えが出たということは、この方の中での『月額1000円』には僕が毎朝投稿している記事代はカウントされておらず、その先のイベント参加などに値段を付けられたのだと思います。
(※ちなみに、サロン内のイベント参加は別途料金をいただいているので、『月額1000円』とは別枠です)

この『記事がゼロ円になってしまう問題』は個人的には、メチャクチャ面白い問題だと思っていて、おそらくですが、Facebookを利用しているから起こっているのだと思います。

つまり、プラットフォームの問題ですね。

「月額1000円でnoteの限定記事読み放題」だったら、一記事あたり33円という感覚は残るが、
「月額1000円でFacebookの限定記事読み放題」だったら、一記事がゼロ円になってしまう。
なぜなら、普段、Facebookはゼロ円だから。

Facebookというプラットフォームを利用する以上、「この記事には本来、お金が発生しているんですよ」と、どれだけ叫んでも無駄で、「上手く活用できなかった」という結論を出してしまう人には、別の形で価値を感じてもらうようにデザインしなければなりません。
これは、僕の宿題です。

オンラインサロンを運営していると、いろんなことに気づかされます。
とても勉強になるので、楽しいです。

今後も、あの手この手でテストを繰り返してみようも思います。
今朝のサロンには『オンラインサロンのメディア化に向けて』という記事を投稿させていただきました。

引き続き宜しくお願い致します。

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『オンラインサロンのメディア化に向けて』
2018.10.4 【投稿者】西野亮廣

おはようございます。
ディズニーに追いつけ追い越せでやらせてもろてます、西野です。

ふと思ったのですが、ディズニーを追い抜くには、単純計算、僕の一日の躍進っぷりが、ディズニーグループの一日よりも上回ってないといけないので、こりゃまぁ大変です。

でも、まぁ、やった方が面白いので、やります。

さて。

今朝は『西野亮廣エンタメ研究所』の「システム改善案」と「Webマーケティング」について、お話ししたいと思います。

結構、踏み込んだ話です………

(続きはコチラ)


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