昨日は『イノフェス』で、田原総一郎さん、落合陽一さん、
『ニシノコンサル』で、ひろゆきサン、SHOWROOM前田さんと御一緒させていただきました。
↑こちらの画像は、司会者の方が投げた「クラウドファンディングやオンラインサロンを活用方法について、皆さんの考えをお聞かせください」というトークテーマに対して、
「そんなことはどうでもいいっ。それより、あなた、最近のTOYOTAがどうなってるか知ってる!?」
とブチ壊す田原先生と、その光景をカメラにおさめる落合さん。

#まともなヤツが一人もいねぇ

考えてみれば、最近、現場で御一緒させていただく方は、「世間の反応とか関係ねーし」と言い切れちゃうような人が明らかに増えました。
一昔前なら村八分に遭っていたような自分に正直な人達ですね。

その代表格である堀江貴文さんとの共著が10月に出ます。
こちらは、世の中に蔓延している『バカ』を、堀江さんと僕が順番に切っていく内容となっているのですが、『○○なバカ』を、もう一本加えることが決まり、今日中に原稿を書かなきゃいけないので、どうせなら宣伝を兼ねて、ここ(このブログ内)で原稿を書いて、そいつをコピペして担当者さんに送ろうと思います。

では、書きまーす。

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空気を読むバカ
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新刊『新世界』(KADOKAWA)の方に、もう少し詳しく書かせていただいているのですが、最近、チョコチョコと耳にする「信用経済」、また「信用経済の生き方」について少しお話させていただきます。

まぁ、ザックリ言ってしまえば、
「『貨幣経済』は、たくさんのお金を持っていれば、その分だけ人生の選択肢が増えて、その分だけ自由を獲得することができました。
『信用経済』は、たくさんの信用を持っていれば、その分だけ人生の選択肢が増えて、その分だけ自由を獲得することができます。なぜなら信用が換金しやすくなったから」
という解釈で、おおよそ間違っていないと思います。

ポイントは、クラウドファンディングやオンラインサロンといった「信用が換金できてしまう装置」が、現代、ポコポコ出てきたという点ですね。
この本を手にとってくださっているような方は、薄々お気づきだと思いますが、クラウドファンディングやオンラインサロンは「認知度の高い人」ではなく「信用度の高い人」が勝ち組になっています。

TVタレントが軒並み負けていて、堀江さんや落合陽一さんや幻冬舎の箕輪さんといった方々がブイブイ言わせています。
信用度の高い人……言い換えれば「嘘をつかない人」ですね。
場がシラケようが、立場が悪くなろうが、不味いモノに対して「マズイ!」と言えちゃう人達。

彼らが日々続けているのは、「お金稼ぎ」ではなくて「信用稼ぎ」で、お金は自分の好きなタイミングで自分の信用を換金して生んでいます。

『お金』というものが無くなる未来が今すぐやってくるとは思えませんが、「お金持ち」ではなく「信用持ち」が生きやすい世の中になってきたのは明らかです。

この時代において最も危険な行為は「空気を読む」ですね。

本来、「空気を読む」という行為は悪いことでも何でもないハズなのですが、今、世間一般で使われている「空気を読む」の意味は、「大局を見る」ではなく、「多数派側につく」になっているから問題です。

つまり、小船と大船があった時に、問答無用で大船に乗り込んでしまう行為が「空気を読む」になってしまっています。
「大船はよくよく見ると船底に穴が空いているし、荷物の積み方もバランスが悪いし、そもそもタイタニック号だし……でも、皆が乗っているから僕も大船に乗ろう」ですね。

内容としては、金魚ぐらいの脳ミソが搭載されていればやれてしまう作業が、“世間一般でいうところの「空気を読む」”で、まさかまさか「俺は空気が読める男だ!」と誇れるようなものではありません。

一番の問題は、“世間一般でいうところの「空気が読めるヤツ」”は、意思決定を大衆に委ねてしまっているところで、おかげで、信用することができません。
信じてついていったら、タイタニック号に乗せられてしまうことがあるからです。

本来、「空気を読む」というのは「大局を見て、意思を決定する」という意味で、船の航路、積み荷のバランス、残りの燃料、船長の腕…それら全てを見た上で、自分が乗り込む船を選ぶ作業が、「空気を読む」ですね。

ですが、今は、誰もその意味で「空気を読む」を使っておらず、ただただ多数派側について「俺は空気が読める!」「アイツは空気が読めない!」を議論しているので、ビックリするぐらいバカなんだと思います。

冒頭で『信用経済』の話をしたのは、ここに繋がっていて、「“世間一般でいうところの『空気を読む』”を続けていると、信用が落ちて、自由が遠退いてしまいますよ」って話ッス。

ああいうバカとつき合うのはやめて、バカ正直に生きた方がいいですね。
バカ正直に生きられる時代になったので。


-『バカとつき合うな』(堀江貴文&西野亮廣)より-

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