おはようございます。
キングコング西野です。

現在、『えんとつ町のプペル光る絵本展in LONDON』でロンドンに来ておるのですが、よくよく考えたら、僕なんかよりも、ホームレス小谷の方が作家っぽいし、見た目もキャッチーなので、もう現地の人には「『えんとつ町のプペル』はホームレス小谷が描いた」ということにして、「何かあったら電話して」とだけ伝言を残し、僕は会場近くのカフェで、ひたすら執筆。
ロンドンの街で怪しいアジア人オーラを放つ西野氏。


ロンドンまで来て、たいした観光もせず、ノートパソコンの画面にヘバリついている理由は、11月に出る新刊『新世界』の原稿をオンラインサロンメンバーに見せたところ、女性メンバーの方から、「実際はそんなことないのに、西野さんは、やることなすこと上手くいっているイメージを持たれているから、上手くいかなかったことだとか、その時の気持ちを書いた方がイイ!」とアドバイスされまして、まんまと納得しちゃったので、最初から丸ごと書き直すことにしたのです。


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今回の新刊『新世界』の第2章では、「オンラインサロン」について言及しています。

今、オンラインシーンで何が起こっているのか?
そして、それが何をもたらすのか?
そもそもオンラインサロンってナニ?
どうやって始めたらいいの?

ま、そんなことをツラツラと。
そして、その前に、「なぜ、西野亮廣はオンラインサロンに目を向けたのか? そこには何があったのか?」を書かないと、女性メンバーに怒られるので、第2章「オンラインサロン」の前置きを書いてみることにしました。

今日は、せっかくなので、書きたてホヤホヤの原稿を無料公開します。
紙の本として仕上げる時にブラッシュアップしますので、完成品は、もう少し読みやすくなっていると思います。

「面白かったよー」という方は、このブログをシェアしていただけると嬉しいです。
(ていうか、シェアして!)

それでは、どうぞ↓
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第2章『オンラインサロン』(最新刊『新世界』より)



名古屋ローカルで『キングコングのあるコトないコト』という深夜番組があった。

毎週、芸人4~5人だけでバカ話を延々と続ける番組なんだけど、これが好評で、いつも視聴率は同時間帯でトップ。

収録終わりは出演者とスタッフが一緒になって呑みに行って、バカ話の延長戦。

思い出のどこを切り取っても、皆が笑っている。
出演者もスタッフも、全員が番組のことを愛していた。ホント、最高の番組だった。



ところが。

ある日突然、番組は打ち切り。

視聴率が悪かったらまだ納得もいくんだけど、視聴率は同時間帯トップ。

もちろん、テレビ局の編成部(番組のタイムスケジュールを決める人達)に食い下がった。

 

西野 
「なんで終わるんですか? 番組の雰囲気は良いし、数字(視聴率)でも結果を出してるじゃないですか」

編成
「局の方針で、この時間帯はドラマ枠になることが決まりました。なのでバラエティー番組は終了です」

 
悔しかったね。

手も足も出なかった。

 

なにより、番組立ち上げ時に「一緒に面白い番組を作ろうよ」と巻き込んでしまったスタッフに申し訳なかった。
本当に申し訳なかった。

番組が終了しても、局員には、まだ次の働き口はあったけど、フリーランスで活動しているスタッフには、それがない。

働き口が突然無くなるんだ。

中には、生まれたばかりの赤ん坊を抱えているスタッフもいた。

 
突然の番組打ち切りで、突然、仕事を失ったスタッフ。
そして、その時のボクときたら、彼らや、彼らの家族を守ることができなかった。

 
夢ばっかり語って、仲間の一人も守れないなんてバカみたいじゃないか。

これはテレビの世界に限った話じゃない。
社会に出ると、こんなことだらけだ。
すでにキミも経験してるかもしれないね。

上の方針や、お金を出してくれる人の気分で、ボクらの人生は右へ左へ振り回される。

そこに自由なんて無いんだよ。

 
この本の冒頭でも話したけど、ボクには、世間からボッコボコに殴られている中、それでも応援してくれたファンやスタッフがいる。

ボクの命を繋いでくれたような人達だから、何がなんでも彼らのことは守りたい。

でも、今のままじゃ、『キングコングのあるコトないコト』のようなことが、また起こってしまう。
自分の意思で仲間を守ることができないんだよね。

 
だから、決めたんだ。

「お金の出所から自分で作ろう」って。

 
スポンサーにお金を出してもらって活動するんじゃなくて、自分の活動のお金は自分で作ろうって。
ちょっと難しそうだけど、それができれば、誰かに振り回されることはないじゃない?

それができれば、守りたい人を守ることができる。

 
そうして辿り着いたのが「オンラインサロン」。

この本の冒頭からチョコチョコ登場していたけど、まだ聞き馴染みのない単語だよね。
ボクは、「オンラインサロン」を手にしたことで、ようやく自由になることができた。

すべて自分の意思で舵を切れるようになった。

守りたい人を守ることができるようになった。

 
オンラインサロン」って一体何だろう?

 
第2章は、この「オンラインサロン」について、お話しさせてもらうね。
働き方や、会社との関係、そして、お金や人間関係の常識が、根底からひっくり返るような、そんな世界のお話。    


             最新刊『新世界』より


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毎朝記事を投稿して、新刊の原稿とかもバンバン上げちゃってます。
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