少し時間ができたので、久しぶりに長めのブログを書こうと思う。
これまでブログにかけていた熱が完全にオンラインサロンに流れていることを反省したりしなかったりしているのだ。

まもなく38歳になる。

「自分の誕生日会」というのが、こっ恥ずかしくて、これまで逃げ続けてきたけれど、呑み友達の玉置さんから「誕生日会は祝う人の為のものだから受けとめなさい」と言われ、今年は、友人が開催してくれる誕生日会を有り難く受けとめることにした。
僕も立派な大人になったもんだ。

少し振り返ってみる。

19歳でこの世界に入って、デビュー1年で関西の漫才賞はだいたい獲って、すぐに売れた。
20歳の頃に『はねるのトびら』がスタートしたんだけれど、実力と経験と才能が伴っていなかったので、とにかくジタバタした。
期待に応えられない日が続き、連戦連敗。
そのストレスから梶原は頻繁に10円ハゲを量産し、ついには失踪。
すべての仕事を失った。

再始動後のことだけを想像しながら、3ヶ月間、部屋に籠った。
瞑想とも呼べる時間だった。

ある日、梶原から連絡があり、3ヶ月ぶりに梶原と会った。
梶原はひたすら謝っていたけれど、彼が精神的に追い込まれてしまった原因は僕にもある。
隣で苦しんでいる相方をカバーしてやれるだけの余裕がなかったのだ。
本当に申し訳ないことをした。

そして、その時に、どうやら僕の仕事量が人より多いことを知った。
好きなことを生業にしているので、皆、僕と同じように一日20時間くらいは働いていると思っていたし、起きている時間の全てをエンタメに捧げても苦にならないものだとばかり思っていたが、そうではなかった。

僕が、一人の人間にフルコミットすると、その人はパンクしてしまう。
仕事を分散させるようにしたのは、それからだ。
現在、大小2~30個ぐらいの仕事を同時進行でやっているけれど、それぐらいが丁度いい。

このまま僕の半生を語り続けてしまうと明後日になってしまうので、その後の話は大幅に割愛させていただく。

一つ言えることは、これまでの芸人人生の全ての場面で大変な方を選び続けてきた。
なので、いつも一択だ。
当然、山ほど失敗をしたけれど、その都度都度で最善の努力をしたので、後悔は微塵もない。

もし、あなたが「踏み出す/踏み出さない」で迷っているのでたれば、僕からは踏み出すことをオススメする。
理由は、そんなところで迷う程度のあなたができる怪我なんて“かすり傷”だからだ。
重傷には至らない。


去年あたりから具体的に海外に仕掛けるようになってきて、ここ最近は口癖のように「売れたい」と言っている。
ひとたび海の外に出れば僕なんて全然知られていないし、ブロードウェイには、僕らが作るエンタメの何倍もの人を熱狂させる作品が並んでいる。
純粋に悔しい。

応援してくださっているファンの方にも申し訳ないし、いつも力を貸してくれる友人にも申し訳ないので、そういった人達が自慢できるようになるまで圧倒的に売れたい。
まさか38歳手前にして「売れたい売れたい」と連呼することになるとは思わなかったぜ。

今後の海外展開の起爆剤は間違いなくオンラインサロンになる。
オンラインサロンのメンバーが増えれば増えるほど挑戦の回数が増え、規模も大きくなる。
おのずとオンラインサロンにも力が入る。

「2017年~2018年の西野が、やたらオンラインサロンオンラインサロンと言っていたのは、ここに繋げる為だったのね」と2~3年後に言ってもらえるように頑張ります。