去年の今頃はイタリアにいたらしい(Facebookが教えてくれた)。

イタリアのミラノサローネに『えんとつ町のプペル 光る絵本展』を出して、同時期にボローニャで開催していた『ボローニャ国際絵本展』で、絵本の半券を売っていた。
今回のニューヨークの個展と似たようなスケジュールだ。

この一年、自分達が作った絵本を売り込みに、いろんな国を回った。
ビックリするほど通用した国もあれば、あまり興味を持ってもらえなかった国もある。
その辺は国民性や好みの問題なので、まるで気にしていないが、刺さった理由と、刺さらなかった原因はミリ単位で知りたい。
そのデータさえ取れれば、次は負けない。

5年前のニューヨークの個展はクラウドファンディングで開催費用を集めたが、今回の個展は自腹で開催した。
やってみて思ったのは、「支援金で開催した5年前に比べて僕自身の必死さが足りない」ということだった。
どこかに甘えが出たのだろう。
5年前は、もっと死に物狂いだった。
「やっぱり負荷をかけた方がいいな」というのが、個展前夜の正直な感想だ。

しかし、蓋を開けてみれば想像以上の大盛況。
初日は「入場1時間待ち」となり、入場待ちの列は隣の通りまで伸びていた。
ニューヨーカー達は「何事だ?」と驚いていたが、なにより僕が一番驚いた。
「こんなに来てくれるの?」

重要なのは、ここまで盛り上がった理由だ。
そこを把握しておかないと、次は負ける。

一つ確かなことは、スタッフの皆さんが本当に頑張ってくださったということ。
会場設営から、宣伝まで、「これでもか」という程やってくださった。
感謝しかない。

個展は明日で最後。
明後日には日本に帰る。
ニューヨークは23時。
呑みにでも行こうかしら。



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実践でかなり使えるスキルが手に入ると思います。