誰でも情報を発信できる時代になったので、優秀な才能は「タレント化」し、いとも簡単に会社を渡り歩けるようになりました。
カジュアル転職時代です。

この段階に入ると、社員にとって使い勝手の悪い会社から潰れていくことは火を見るより明らかで、僕が吉本興業に在籍し続けているのも「吉本ほど使い勝手のいい芸能事務所は他にない」というのが理由です。

ただ、社員が会社の資源を使う時は、決して搾取するのではなく、マナーとして「会社の売上を上げる」を軸に持っておくことが大切だと思います。

吉本興業も御多分にもれず「会社とタレントのギャラの割合」というのがあるのですが、それを全て一律でやってしまうのは得策だとは僕は思わないので、入ってくるお金に対して「このお金は、会社は抜いちゃダメ」という話し合いもします。

もちろん、その場合は僕も一円もいただきません。

「このお金には手をつけず、プールしておいて、勝負どころで一気に使った方が、長い目で見たときに吉本興業の売上も上がるし、僕も上に上がれるので、そこまで置いておきましょう」という話をします。

今回のニューヨークの個展が(大手スポンサーがついているわけでもないのに)開催できている理由がそれですね。

会社を自由に使うには、会社の売上を上げる計画に説得力が伴っていることが重要で、そこは『信用』だと思います。

僕が今、就活生で、企業の面接に受ける立場なら、

「御社の改善点はここで、こうで、こうで、こういう感じにテコ入れすれば、人がこういう風に流れて、ここで確実にキャッシュポイントが発生して、御社の売上が⚪%上がります。私は、その流れを作るのが得意ですし、ご覧の通り熱量もありますので、たぶん私を採用した方がいいと思います。雇わないなら私は他に行きますが、どうされますか? 今、決めてください」

と、おもくそ上からいくと思います。

会社の売上(経営陣の生活)を考えながら生きる社員の方が有利になるという話です。



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