タモリという最強モノマネ芸人

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昨日は、読売テレビ『ガリゲル』の収録。
なんと、400回記念。
ありがたいことに番組は8年も続いています。
(クレイジーウエディングの山川咲さんの笑顔を意識している西野氏)

僕は生意気にも番組MCという立場に立たせてもらっていますが、番組の内容には一切口を出しませんし、なんなら『ガリゲル』は打ち合わせもありません。
収録開始と同時に収録内容を知る始末。

僕はスタッフさんが用意してくださった企画を、MCヅラして進行しているだけ。

(収録合間は武井壮さんと、楽しいお喋り)

昨日、そんな『ガリゲル』の収録中のトークで、メチャクチャ興味深い話があったので、一部共有しておきます。

それは、成功哲学の話になった時のこと。

「武井壮は、なぜ、タレントとして成功したのか?」という質問がゲストの方から飛び出して、
それについて
「僕なんて、まだまだ成功していないですが…」と前置きした上で質問に答えた武井壮さん。

「僕、求められているタレント像に、なりすましたんですよ」

この一言にスタジオ一同「なるほどなぁ」

つまり、武井壮さんは、ゲストで出るなら「ゲスト」を、司会で出るなら「司会」を演じているというのです。

そういえば、昔、同じことを言った人がいました。


タモリさんです。


芸歴3年目の頃。
はじめてタモリさんに呑みに連れていってもらった時に、同じ質問をしたんです。

「タモリさんって、なんで成功したんですか?」

タモリさんも武井壮さんと同じように「え? 俺、成功してんの?」と前置きした上で、

「俺はデビューからずっとモノマネをしてるんだよ。お笑いスター誕生の審査員をやらせてもらった時は審査員のモノマネを。お昼の番組の司会をやらせてもらう時は、お昼の番組の司会者のモノマネを。そしたら、タモリになっちゃった」

とにかく『自分』を前に出すことしか考えていなかった、まだ何者でもない3年目のペーペー芸人(まぁ、芸歴1年目で関西の賞レースは総ナメしたけどもっ!)に、この話は衝撃的で、「なるほど『モノマネ』かぁー!」と激しく膝を打った夜でありました。

「…ちなみに『お笑いスター誕生』の審査員を偉そうな顔をしてやってたけど、あの時の俺、芸歴1~2年目だよ。挑戦者として出場していた『とんねるず』と“ほぼ同期”なんだよね。ニャハハ」
(スゲーぜ、タモさん)

「世間が求めている『像』のモノマネをする」という観点で見ると、須藤元気さん率いるWORLD ORDERもそうですね。


外国人がイメージしている「日本人像(ハリウッド映画に出てくる日本人)」をモノマネして、外国で大ウケ。

『モノマネ』はメチャクチャ重要な要素だということを、デビューまもなくタモリさんから学んだのに、すっかり忘れていた私。

今週末からニューヨークなので、昨日の収録終わりに、慌てて着物と下駄(日本人セット)を買いに行ったのでした。



【オンラインサロン】
昨日、メチャクチャ面白い発見をしたので、オンラインサロンに投稿しました。
たぶん、次のビジネス書に載せると思います。