コロンビア遠征3日目終了(現在23時)。
今日も1時間のトークショーが2回。

一回目はプロのアーティストさん向けのトークショー。

二回目は町の小さな小さな絵本屋さんで、家族向けのトークショー。

二度目のトークショーで熱心に質問をしてくた彼女がメチャクチャかわいかった。
彼女の質問はこうだ。



【Q.】
「西野さんは絵本のキャラクターをどうやって作っているのですか?」

僕の答えは以下のとおり。

【A.】
「素敵な疑問を持ってくれてありがとうございます。僕は、見た目からではなくて、『そのキャラクターには、どんなメッセージが込められているのか?』というコンセプトから作るようにしています」
「たとえばゴミ人間『プペル』。

彼の身体はゴミで出来ているので、町中から『臭い臭い』と煙たがられ、そして嫌われています。
これは一体何を意味しているのか? 
 
“ゴミ”はもともと人が大切にしていたモノで、それが何らかの理由で捨てられ、ゴミになりました。

僕らは子供の頃、たくさんの夢を持っていました。
宇宙飛行士だったり、野球選手だったり、アイドルだったり……
僕らはそういった夢を、大人になる道すがらで折り合いをつけて捨てていきます。
『いつまでも、そんなことを言ってられない』と。

そうして、何かに耐えながら生きているのですが、そんな中、自分が捨てた夢を持ち続けて、その夢を叶えようとする者が目の前に現れると僕らはどう思うでしょう?
どんな行動に出るでしょう?

きっと、
『やめてくれよ』
『その夢が叶うのなら、その夢を捨てた自分がバカみたいじゃないか』
と思い、そして、 
『俺も諦めたんだから、お前も諦めろよ』
『そんな夢は早く捨てちまえよ』という攻撃行動に入るでしょう。

つまり、夢追い人は総じてゴミ人間ということです。
プペルは今も尚、町の皆が捨てた夢を持ち続けています。
それは、夢を捨てた町の人達からすると、とても不快なことで、ついには攻撃の対象になります。
きっと、あなたも今後、夢を持ち続けていれば、そういう場面に出くわすことでしょう。
その裏側には、こういった理由があるからです。
『プペル』は、こういう感じでコンセプトから作っていきました」


日頃、相手が大人であろうが子供であろうが、質問に対しては本気で答えるようにしています。


場合によっては10分も20分も答える場合がありますし、答えられない場合は答えが出るまで一緒に考えます。
気がつけば、心が通じあっていて、そのことが「必ずまた会いましょう」という約束になります。
それはコロンビアでも同じでした。

今日もたくさんの人と待ち合わせをしました。
とても有意義な1日となりました。

明日もトークショーが二回。
明日はついに『えんとつ町のプペル』のコロンビア版の発売日です。
日本の裏側でコツコツ頑張っています。
そっちはどうですか?


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