既存のオンラインサロンのプラットフォームに参加するのではなく、気の合うオンラインサロンメンバーと一緒に自分達のオンラインサロンを作った方が、自由が利くし、サロンメンバー内で雇用が生まれるし、長期的に見て面白いんじゃね?と思って、今年の頭に自分達でオンラインサロンを作ってみた。
(オンラインサロン)
現在、メンバーは3300人。
「年内には5000人ぐらいにして、もう少し規模の大きな遊びができるようにしたいねー」とか何とか言いながら、チンタラやっている。
ライブや絵本や映画や個展などのスタッフチームは、まぁ大きくても数百人規模。
そこから一桁増えたコミュニティーの運営は、僕自身、勉強の連続で、「なるほど、ここを突けば、こんな反応があるのね」と連日吸収させてもらっている。
時代は、大量消費から、適量消費へと変わり、
加えて、インターネットによって商品をダイレクトに届けられるようになり、物々交換が甦ってきた。
ずっと昔に失ってしまった山奥の集落のような、そんな雰囲気になってきている。
こうなってくるとコミュニティーの力は無視できない。
お金よりも、ゆるやかな繋がりの方が遥かに価値がある。
たとえば今、オンラインサロンメンバーが全国各地でスナック『キャンディ』を出しているのだけれど、軒並み、集客に成功している。
「あそこに行ったら、たぶんアイツがいるから、行こう」といった感じで、皆、店を選んでいる。
飲食店だが、『味』ではなく、『コミュニティー』が集客装置となっているのだ。
逆に言うと、コミュニティーを持たないプレイヤーは脆弱だ。
広告にアレルギー反応を見せているこの時代に、広告代理店頼りになるし、
尖ったメディアがどんどん削られていくこの時代に、己の生活がメディア頼りになるし、
なにより、
失敗がエンタメにならず、一度の失敗が命取りとなる。
そこにコミュニティーさえあれば、失敗は教材(話のネタ)となり、「何がダメだったのかな?」「だったら次は、こうしてみよう!」という会話が生まれ、また前に進む。
特に、表現を生業にしている人は、悪いことは言わないから、人生の時間の何%かをコミュニティー作りに回した方がいい。
そして、ここから先は少し宣伝になるんだけれど、僕にはもう一つ大きなコミュニティーがある。
フジテレビの『ハミダシター』だ。
「西野くんは、今、この人と会っておいた方がイイ!」という理由で、ゲストの方をブッキングしてくださるので、収録後、そのままビジネスパートナーになることが珍しくない。
(なんなら収録中に連絡先を交換している)
番組を企画している下川さんが「『ハミダシター』の忘年会をやりましょう」と声をかけると、皆さん、超絶お忙しい中、集まってくださり、「今、そっちの業界はどんな感じ?」「だったら一緒にやろうよ」と話が前に転がる。
『ハミダシター』がなければ、今のような活動はできていなかったかもしれない。
それほど僕の人生に影響を与えているコミュニティーだ。
今夜、『ハミダシター』ダイジェスト版が放送される。
とても面白い番組なので、是非、ご覧ください。