今日は久しぶりにやってきた、世界一楽しい学校『サーカス!』の当日。
「勉強は楽しい時ほど勉強効率が上がるのだから、『学校』こそ極限までショーアップすべきだ」とか何とか言い出してスタートした『サーカス!』
おそらく同じコンセプトの「学校イベント」は世の中にたくさんあるが、エンタメのプロではなくて、勉強のプロがが作っているので、正直に言うと、世界観作り(美術や音楽)や演出が極端に弱い。
チケットは今回も1分で完売。
押しも押されぬ人気イベントとなったが、立ち上げ時は多難であった。
これはもうキングコング西野の伝統芸能となりつつあるのだけれど、『サーカス!』もご多分に漏れず、「勉強をショーアップ? は?」から始まっている。
相手を説得する時は相手の経験(過去の記憶)を利用するのが常套手段なんだけれど、軍隊教育バリバリで育て上げられた人にとって、「勉強」と「エンタメ」は一番遠い場所に位置づけられていて、なかなか、その洗脳が解けず、初回は券売に苦戦した。
関係者を呼んで無理矢理満席にしたが、キッチリと赤字だった。
とはいえ、内容は(今と変わらずバッチリ)で、お客さんにも一度観てもらえたので、「次回からは普通にチケットがとれなくなるイベントになるだろうなぁ」と肩を撫で下ろしたが、吉本からの判断は「打ちきり」
理由は「赤字が出たから」
自分も会社を経営しているので、『赤字』の意味はよく理解しているが、『赤字』には(長期スパン)で、「回収できない赤字」と「回収できる赤字」があって、新しいものは往々にして後者だ。
第一回目の『サーカス!』が「回収できすぎる赤字」であることは当日の内容が物語っていて、それを数字だけで判断してしまう無能さにお得意のブチギレ。
「お前らの目はどこまで節穴なんだ!」と怒鳴り込んでみた。
その時、僕が会社(マネージメント)に提示した選択肢は2つ。
①このまま吉本が『サーカス!』を手放しても構わないが、そうなった場合、他社(僕か、僕の友達の会社)のコンテンツとして「キングコング西野はゲスト出演」という形で『サーカス!』を続行する。
当然、吉本興業には『サーカス!』に関する一切の権利を持たせない。
②次回以降も吉本興業主宰で『サーカス!』を続けるが、赤字が出れば、キングコング西野が全て負担する。
この二つ。
マネージメントから返ってきた答えは②で、無事に『サーカス!』を死なせずに済んだ。
二回目以降は今の状態(チケット即完)なので、僕が赤字分を補填したりした事実はない。
すっかり人気公演になったが、しかし、前回の公演からは少し時間が空いてしまった。
この理由をお話します。
『サーカス!』を立ち上げた時に、今もレギュラーで出てくれているオリエンタルラジオの中田君から「僕をスターにしてください」とお願いされた。
酔っ払っていたので、いつもの調子で「オッケー」と返事。翌朝、「はてさて、スターとは」と考えてみた。
スターの条件はいろいろあるが、「やらなくていいことをやらずに済む人」と定義し、オリエンタルラジオのスケジュール(普段、どんな仕事をしているのか?)をリサーチして、「この仕事は生活していく為に受けているな」というのがいくつか見つかったので、単純に『サーカス!』の出演ギャラを、テレビよりも営業よりも多く渡すことに決めた。
「『サーカス!』で面白いことをしてくれれば、食っていけますよ」という環境作りだ。
(※出演者のギャランティは一律です)
かといって、チケット代を乱暴に上げるわけにはいかないので、そこからはスポンサーさん探し。
当然、スポンサーさんにもメリットが必要なので、あれやこれやと交渉&調整。
ま、この辺はほとんどウチのマネージメントに任せていたんだけれど、開催の裏側で暗躍しております(*^^*)
中田君はパスを出したら確実に決めてくれるし、それを見たら、まわりもビシッと締まるので、裏での交渉&調整に費やす時間なんて安いもんだ。
そんなこんなで『サーカス!』に行ってきまーす。
ちなみにウチの学校は飲酒オッケーです。
先生も呑んでいるので(*^^*)
《追伸》
終演後に会場ロビーで『革命のファンファーレ』を販売しております。
お買い上げいただいた方にはその場でサインを入れさせていただきますので、この機会に是非。
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