いろんな考えがあって、これはあくまで「僕(西野)は、こうしている」というだけなので、
これを他のタレントさん達に強要するようなマネだけは辞めて欲しいんだけれど…
たとえ仕事であろうと、自分が商品やサービスを『宣伝』することに関しては、極めて慎重に向き合っています。

その商品やサービスが良いものであれば何ら問題はないのだけれど、場合によっては、その商品やサービスを利用した人が被害者になってしまうことがある。
その時、その責任は、その商品やサービスを作った人間と、当然、「この商品はいいですよ~」と宣伝した人間にのしかかってくる。

たとえば僕は、ありがたいこと(?)に、本の“帯コメント”の依頼を毎月たくさんいただくのだけれど、やっぱり全てを引き受けることはできない。
その本が面白くなかった時に、その本を買わせた責任が伴うからだ。

お金をいただいたからといって、容易く引き受けると、「信用」を落としてしまうことになる。
「好感度」なんて、あっても無くてもいいけれど、「信用」を失うと、なかなか生きづらくなる。
なので、僕も、ウチのマネージャー陣も、“宣伝の仕事”に関しては、かなり慎重になっている。

以前も書いたが、LINEブログを辞めた理由は、自分がオススメしているわけでもない…ましてや自分が一度も使ったこともない商品やサービスの広告がブログ記事の合間にバンバン差し込まれる仕様になってしまったからだ。

Amebaブログを始める時の条件は、「バナー広告を全て外す」もしくは「僕が心からオススメできる商品やサービスのバナー広告しか貼らない」だった。
Amebaブログのスタッフさんもそれを承諾してくださり、今の形に至る。

広告を外しているので、僕のブログが月にウン百万PVを稼いでも、僕のもとには1円も入らないし、それで構わない。
ブログ自体が僕の活動の宣伝なので、僕はブログから僕の作品や、僕のサービスや、オンラインサロンに、お客さんが流れてくれたら、それでいい。
なので、こうしてブログの途中途中に自分の作品の広告をマメに差し込んでいるのだけれど、そんなことを続けていたら、Amebaブログのスタッフさんが、ブログ記事の最後に『レターポット』と『オンラインサロン』のバナー広告が自動的に貼られる仕様に変更してくださった。

神かよ。

おかげで、毎度毎度、手動でやっていた『レターポットはコチラ』という作業(URLの添付)から解放された。
あざす!!

マジで、あざす!!

出演料で生きていくタレントと、僕みたいに「出演料は要らないので、作品の宣伝をさせて」というタレントの二極化は、今後ますます進んでいくだろうな。
後者はこれまで、「役者」や「アーティスト」が対象だったけれど、これからの「芸人」もコッチ側に移行しないと、そろそろヤバイだろうな。

後輩にアドバイスを求められた時は、「もちろん露出も大切だけれど、これからは、とにかく作品を生んだ方がいい」と答えています。