映画『えんとつ町のプペル』の制作も進めながら、次回作の絵本『チックタック ~約束の時計台~』の制作も進めております。
次回作の絵本の制作の模様は僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』で。
目指している場所は遥か先なので、「結果」と呼べるものはまだまだ出せていないのだけれど、それでも毎日たくさんのスタッフさんから背中を押されて活動できるようにはなりました。
今から12年前はどうだったかというと、突然テレビから軸足を抜いて、誰からも求められていない絵本なんてものを描きだしたものですから、当然、人は離れていきました。
「イタイ」と言う人もいたし、
「空気を読め」と言う人もいたし、
「芸人のくせに」と言う人もいたし、
「迷走している」と言う人もいました。
ただ、自分が25歳の時に見た絶望は、口で説明して理解(共感)していただけるような類のものではないので、グッと我慢をして、とにかく結果を出すしかありませんでした。
毎夜毎夜、0.03ミリのボールペンを握って、はたして作ったところで喜んでくれる人がいるのかどうかも分からないまま、ただひたすら一人で絵本を描き続けました。
ボールペン一本で描くモノクロの絵本に対して、「子供はカラフルなものが好きだから、そんな白黒の絵本なんて売れない」とも言われました。
テレビを観る頻度が極端に減ったのはその頃から。
おもいきってハンドルを切って外の世界に飛び出したものの、まるで泣かず飛ばずの自分と、
テレビ画面の中で輝く“少し前までは共の切磋琢磨していた同期の芸人達の姿”を比べてしまうのが、厳しかったのかもしれません。
テレビの世界にコミットした20代前半の経験も本当に尊いものになりましたが、
ひたすら作業部屋に籠った20代後半の経験もまた僕の血となり肉となり骨となりました。
その時に作った
『ジップ&キャンディ ~ロボットたちのクリスマス~』
『オルゴールワールド』
という2冊の絵本があるのですが、ミュージシャンの「なすお☆」さんが、その作品のファンでいてくださって、なんと楽曲を作って歌ってくださいました。
こちらの2曲です。
何十万、何百万と引いた線のイチイチに思い入れがあるので、やはり胸に込み上げてくるものがあります。
なすお☆さん&スタッフの皆様、素敵な楽曲を作ってくださって、本当にありがとうございます。
宣伝できるタイミングで、どんどん宣伝していこうと思います。
月並みですが、こうして振り返ると無駄な時間なんて1秒もなくて、
これらの作品を作っていなければ今日の活動ができていなかったわけですし、「泣かず飛ばす」とか言いながらも、その時期に作られた作品をこうして応援してくださる人がいるという事実に、また「誰も見てくれてないかもしれないけれど、やろう!」という一歩を踏み出すことができます。
本当に感謝です。
今夜は、この2曲を、あと5回ずつは聴こうと思います。
おやすみなさい。
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