お友達のウーマンラッシュアワー村本君が「テレビに興味がない」とコメントをして、何故か、「西野、お前もテレビに興味がないんだろ?」とやたらと言われているのですが、いやいや全然逆で、僕は(日本では)インターネットよりもテレビの方が圧倒的に面白いと思っています。

日本一インターネットを熟知しているタレントの僕が言っているので、間違いありません。

「テレビ」と一括りにしてしまうは少し乱暴で、僕の本音は「おもろい番組はメチャクチャおもろいし、おもんない番組は地獄的におもんない」です。

この状況で(タレントが)テレビを根底から面白くする為には、基本的には「私、テレビに出なくても食っていけますよ」という環境を作り、その上で、「どうせやるのなら、こうしませんか? この条件を飲んでいただけないのなら、引き下がります」とテレビ側に対して交渉材料を持っておくことだと考えます。

ときどき、交渉の余地もなく、問答無用でスケジュールが組まれている処刑番組が一件だけありますが、基本的にウチは、オファーをいただいて、コチラ側の条件も提示して、そこで交渉が成立したら、出演させていただくようにしています。
テレビ制作側と、タレント側が、お互いに利用できるような関係が、結果的にテレビを面白くしていくと思っています。
この姿勢は、テレビに限らず、所属事務所に対しても、出版社に対しても同じです。


アジアをグルグル回っていると、やっぱり日本のインターネットの遅れっぷりと、遅れの原因を作っているインターネットへの偏見は凄まじさに、ときどき悲しくなります。
言ってしまえば、日本は田舎の国なんですね。

ただ、「田舎だから悪い」というわけではなくて、田舎には田舎の資産があって、日本における「テレビ」がそれに当たると思います。
時々、地方創生を掲げる人達が、TSUTAYAやスタバを誘致して、田舎の景色(アナログ)をブチ壊して、“外の人が足を運ぶ理由”を無くしたりしていますが、あれが一番の悪手ですね。

世界のどこを探しても、少ないチャンネル数のテレビがここまで生き残っている国はなかなかないので、とんでもない資産だと思います。

くれぐれも言っておきますが、これは村本君への批判ではありません。
「僕はテレビに可能性を見出だしていますよ」という話です。


ちなみに、村本君のことは本当に応援しています。
彼のような芸人がいた方が面白いし、アメリカの挑戦も上手くいって欲しいし、アメリカ進出に向けて僕が手伝えることがあれば、いくらでも手伝いたいと思っています。


僕も頑張ります。
来年、映画『えんとつ町のプペル』が公開にされます。
個人的には40歳までには世界を獲りたいと思っています。
その時、テレビの力は無視できないので、一介のタレントの分際で生意気言いますが、出させていただく番組ではキチンと結果を残して、テレビを面白くしていきたいなぁと思っています。


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