以前より薄々おかしいと思っていた。
あるタレントが落とし穴に落とされただけで、「イジメだ!」と苦情が殺到し、
あるタレントがタイキックされただけで苦情が殺到する中、
私は、出演する度に服が破られ、肛門に指を入れられても、一件も苦情が来ないのだ。
一件も、だ。
BPO(放送倫理・番組向上機構)も機能していなければ、西野ファンも機能していない。
「西野さんに、そんなことをしないで」というファンが一人ぐらいいてもいいだろう。
ファンは、どこに消えた?
昨夜、放送された『ゴッドタン』はご覧いただけただろうか?
もう、バラエティーなのか何なのかは分からない。
少なくとも、芸人ならではの発想やスマートな言い回しで、華麗に笑いをとるようなことは一切できていない。
ただただ、破り合い、泣き合い、チンチンを出し合い、切り合った。
『バラエティー』なのか? いいや違う。
『ドキュメンタリー』なのか? それも違う。
あれは『地獄』だ。
カテゴリーは『地獄』だ。
人は悪いことをして死んだら、あのスタジオに行く。
あそこでチンチンを出し合って、服を破り合うのだ。
昨夜のハイライトはやはり、お互いがハサミを持ったあの対決だろう。
対決の名は…
『自分の髪の毛をどれだけたくさん切れるか対決』
こんなことをして、誰が幸せになるのだろう?
嫌がるオッサン二人が自分の髪の毛を自分で切ることを、世界の誰が求めているのだろう?
僕もやりたくないし、
ひとりサンもやりたくないし、
おぎやはぎサンは「やらなくていいよ」と言ってくださっているし、
スタジオのスタッフさんは「それマジでやらなくていいやつだから」と言っているのに、
不思議な力が働いて、髪切りチキンレースの話が前に進む。
皆さんは、私の顔がパッと出てくるだろうか?
これだ。
さらに、これだ。
誰が何と言おうと、どの角度からでも、どこを切り取ってもハンサムである。
全方位型ハンサム、ハンサムのミルフィーユ。
日によっては、オダギリジョーよりもオダギリジョーな時もある。
ただ、それらのハンサムは、髪型の恩恵を受けているということを私はよく知っている。
顔面偏差値で勝負しておらず、髪型詐欺で今日のハンサムを勝ち取っている。
ところが昨夜の髪切りチキンレースで、全て丸裸にされた。
収録直後にマネージャーの鮎川女史が撮った写真がコレだ。
落武者である。
Before&Afterがコレだ。
見ていただいて分かるとおり、一ヶ所だけ特に激しくハサミを入れてしまったが為に、地肌が見えている。
収録後に行きつけの美容室に駆け込んだわけだが、「一番短い部分に合わせて切らないといけませんね」というハンサム死刑宣告を受ける。
結果、これだ。
ハンサムを返してくれ。
大切に、大切に育てあげてきた私の愛しいハンサムを返してくれ。
言っておくが、ここ最近は“雰囲気クリエイター仕事”をたくさんやっていて、アーティスト西野をやったり、日本の未来を語ったりしている。
それが、これでは務まらないだろう?
漫才にもキチンと支障が出ている。
ハゲ頭で登場したらザワつくし、
ハゲを隠す為にチャップリンみたいな帽子をかぶって登場しても、それはそれでザワつく。
あの日のハンサムを返して欲しい。
慰めメッセージはレターでお願いしたい。
再びハンサムを取り戻すまでは少し時間がかかりそうだ。
とりあえず、これから育毛剤を買ってくる。
【追伸】
劇団ひとりサンの読書感想文。