4月14日、シェルターの住犬ケイ(左)が、5月29日には同じくひろし(右)が、相次いで空へと旅立ちました。
🐾 🐾 🐾
ケイに異変が起きたのは3月半ばのこと。ある朝急に元気がなくなり、病院で検査をしたところ、脾臓にできた腫瘍から出血しているのが見つかりました。
突然の大病発覚でしたが、止血剤と抗生剤を投与し、症状は数日で治まりました。
翌週には手術で脾臓を全摘。術後もすぐにごはんを完食するほど元気で、すっかり元のケイに戻ったように過ごしていたのですが……
☝️手術後しばらくして住処のドッグランに戻り、仲間たちと楽しく過ごしていました
4月14日の朝、突然ひどい貧血の症状が現れました。
すぐに酸素室を作り処置をしたのですが、その甲斐もなく午前中のうちに逝ってしまいました。
前日まで元気だったのに、突然の死はあまりに悲しく、残念でした。
急変の原因として、腫瘍がすでに転移していて、それが破裂したことが考えられます。
転移からの再発の可能性が高いとは言われていましたが、それができるだけ遠い未来だったら良いのに……と思っていた矢先の出来事でした。
11年前、きょうだい犬たちとともに保護され、シェルターにやってきたケイ。
明るくフレンドリーな性格で、シェルターのムードメーカー的存在でした。
たくさんの楽しい思い出をありがとう。
ずっとずっと忘れないよ。
それから……
ケイと一緒に保護されたきょうだいの1匹は、元スタッフのおうちの子になって今も幸せに暮らしているそうです。
どうかお空から見守っていてね、ケイ😌
🐾 🐾 🐾
近づく者には「ウーーーーッ💢」と威嚇し、スタッフに噛みついたことも一度や二度ではありません。
一方で、たまに気まぐれに「ここ掻いて〜」と柵越しに体を押しつけてきたり、散歩が嬉しすぎて自分で自分のリードを引っ張ったりと、可愛い一面もたくさんありました。
☝️ひろし、自分で自分のリードを引っ張るの図
高齢犬のひろしはもともと常に絶好調というわけではありませんでしたが、体調が急激に悪化したのは5月に入ってからでした。
いつも食欲旺盛だったのが急に食べなくなり、散歩もヨタヨタ歩き、尿が出にくくなり、そのうち右半身にひどいむくみが見られるようになりました。
心不全が考えられたため投薬治療を行いましたが、ひろしの体調は少し良くなったかと思うとまた悪くなり……を繰り返し、波がありながらも徐々に悪化していきました。
☝️左前脚に比べ、右前脚が明らかにむくんでいるのがわかります
ひろしがシェルターにやってきたのは6年前、散歩にも行かず庭に繋ぎっぱなしのネグレクト家庭から保護されてのことでした。
当時ひろしはすでに8歳。長年に渡るひどい扱いのせいか、すっかり人間不信が染みついていました。
亡くなる前日のお世話当番だったスタッフによると、最後まで「ウーーーーッ💢」は健在だったそうです。
生前は「もうちょっと仲良くなれたらいいのにな…」と思ってお世話していましたが、ひろしが最後までひろしらしくいたことは、なんだか尊敬してしまいます。
亡くなって初めて、ゆっくりナデナデすることができました。
こんなに可愛い顔してたんだね、ひろし。
誰よりも誇り高い君のこと、いつまでも忘れないよ。
🐾 🐾 🐾
お別れはとても悲しく、寂しいものですが、命あるものと関わる以上避けられないことでもあります。
今動物たちと暮らしている皆様は、どうか一日一日を大切に、楽しい思い出をたくさん積み重ねていって欲しいと願っています😌
スタッフ 三澤
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