FIPすず永眠、活動のつぶやき | 西那須野いぬねこ里親会シェルターブログ

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西那須野いぬねこ里親会のシェルターブログです。シェルターの犬、猫、ヤギのことなど。ボランティアスタッフ3人で書いていきます。
どうぞよろしくお願いいたします!



治療を放棄した飼い主さんから
引き取ったすずちゃん。

全く歩けない状態のまま
2ヶ月が経っていました。

1月2日深夜に亡くなりました。

野良猫だった為
年齢も分からずですが
歯の状態から、
高齢であろうと思います。

FIPの治療薬を投与してから
約100日で再発してしまい
再投与のタイミングで
シェルターにやって来ました。

四肢も自由に動かせず
体温調節もままならない体で
沢山頑張りました。

ほとんど強制給餌で
一日に何度もシリンジで
栄養食を飲み、
毎日点滴をしていました。

吐くことは少なかったので
投薬は順調かと思われましたが
完治することはありませんでした。

頭と前腕しか動かせず、
ケージの中で給餌か掃除を待ち
毎日退屈だったろうと思います。

体が痛むのか、
いつもしかめたような顔で
こちらを見つめていました。







時間のある時に
ゆっくりと撫でてあげると
本当にかすかに小さな音で
喉を鳴らしました。

上手く動かない頭を上げて
私の手に、ぎこちなく頭を
こすりつけていた姿が
忘れられません。









亡くなる数日前に
お腹から出血していると
お世話のスタッフから聞き

確認してみると皮膚が切れていました
初めはなぜだか分かりませんでした
年越し直前だった為、
病院は2日から営業。

連れていくまでにどんどん皮膚が裂けて
水膨れみたいにベロンと剥がれて
全長5センチ以上の皮膚が取れて
粘膜が丸出しになってしまいました。





あとから知ったのですが
強制給餌してるとはいえ寝たきり、
栄養状態が悪すぎて皮膚が非常に
脆くなり、強く擦れたりすると
簡単に破けてしまうような
ペラペラな皮膚になっていたようです。

栄養失調の先に、
皮膚が破れてこんなに広範囲
めくれ落ちてしまうなんて
想像できませんでした。

寝たきりのため尿が体につくので
なるべく綺麗にしてあげようと
タオルで拭いたり、体の向きを変えたり
みんな優しくお世話していたはずですが
タオルの摩擦で
切れてしまったのでしょう。

毎日100mL近く補液をしていたので、
皮膚が薄くなっている上に
水風船のように水を溜めている所を刺激し
一気に破けてしまったのだと推測します。

それ以降は補液をしても、傷から
液が出てしまい、補液が出来ず

病院に連れていく頃には
本当に可哀想な姿に
してしまいました。


シェルターに来る前から
お世話になっていた動物病院さんで
看護婦さんも総勢で、丁寧に
皮膚の処置に当たって頂きました。
ありがたい限りです。

残念ながら、
その日の夜に息を引き取りました

最後に忙しく動かしてしまって
少し後悔していますが
まだ傷を治して回復して欲しいという
願いも膨らみ、このような形に。
最後まで頑張らせてしまい
ごめんね、という気持ちです。








本当に顔も手も
うまく動かせないのに
辛い投薬、給餌をされても
呼吸がままならなくなるまで
愛情を求めていたかと思うと
切なくなります

この子に、最後まで寄り添い
大切に看取ってくれる
飼い主がいたら
どんなに良かったことかと思います。




厳しいようですが
シェルターは、具合の悪い子だけに
四六時中かまってあげられる
場所ではありません。

時間が足りない、人手が足りない

せめてもの救いであること、
しかできない…

頑張っても頑張っても
野良猫が減ることがない限り
収容は減らない

助けても助けても
避妊去勢をしない飼い主や
虐待や放棄する人間がいる限り
助けないといけない命が減らない

無理をして抱えられる数にも限りがあり
状態の悪い子や、
餌やりも居ない現場でない限りは

避妊去勢手術をして
やむなく外へ返す…(TNR)
そうするしか数をこなす術がない

(犬は外へ返してはいけないので
必ず里親か預かりを探すしかない)


犬も猫も大好きだから
頑張れるとは言え

全ての犬猫を幸せにする事は
現時点では不可能です。
その限界を、境目を
目の当たりにする覚悟あっての活動だと
つくづく思います。

野良猫に餌をやっても避妊去勢もせず
群れのように増えても見て見ぬふり。
そんなお家、結構あります。

「死ぬ時かわいそうだからー
お金が無いからー、忙しいからー、
うちでは飼えない」
「飼えないからー、増えたからー、
もう餌もやらない」
「それでも食べに来るから山に捨てて来た」

そんな無責任な話は珍しくない、
寧ろそれがありふれた世の中だと知って
ドン引き、気持ちが疲弊する毎日です。


見たくないことは
自分に見えなければいいですか?
犬猫は自然のもの?
自然に任せればどうにかなる?
どうにもならないから結局
人の手で殺処分しているのに。

でも伝わらない人には
泣いても叫んでも伝わらない

淡々と粛々と、やれる人が
続けていくしかないのだろうなぁと
思うこの頃です。

私は五体満足、28歳
健康である限りあと50年
自分に関わった犬猫くらい、
助けてあげたいと思う

啓蒙も、できる限り
頑張っていきたいと思っています。
先日もありがたいことに
マルシェでの出店・啓蒙活動の
お誘いを頂きました。

一生懸命作ったチラシを配って、
まだまだ経験を積む最中だけど
保護活動のこと、犬猫の事、等
相談に乗ります。詳細は後日。



今後とも活動を
応援してくだされば幸いです。





スタッフ木下




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