FIP治療、その後 | 西那須野いぬねこ里親会シェルターブログ

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西那須野いぬねこ里親会のシェルターブログです。シェルターの犬、猫、ヤギのことなど。ボランティアスタッフ3人で書いていきます。
どうぞよろしくお願いいたします!


FIPの治療中の拓也

投薬中のモルヌピラビルの効果により

熱が下がり一時的に活発にもなりましたが


その後、また少しづつ

食欲が無くなり、熱も上がり

現在、体調はあまりよくありません。



先週まで寝姿はとても

気持ちよさそうで


容態を保っていましたが

鼻が詰まってしまったのか?


呼吸が苦しそうなので

チューブから酸素を出しています。



体温はまた41度を超え、

ぐったりとしていることが増えました。



抗生剤が効かなくなった為

最大量まで増やしています。




血管も脆くなり、

補液をすると刺した場所から血が出て

しばらく出血が止まらなかったりと

血小板減少症を起こしているようです。





補液は出血したり

しこりができてしまうため

本日、断念しました。




熱が下がらないため

濡れタオルで体を拭いたり、

部屋を涼しくしてみたり。


ご飯を食べなくなってしまった為

栄養食をシリンジで与えています。

シリンジで与えても、苦しいのか

たくさんは飲み込めません。


溢れるヨダレを拭きながら、

少しずつ、何回にも分けて

与えています。





ほかにしてあげられることがなくて

ただ「たくちゃん、頑張ってるね」と

声をかけて、頭や背中を撫でます


抱っこをして励まします。









日に日に痩せていく拓也を

見ているのはとっても辛いです。





せっかく生まれてきて

ここまで大きくなったのに


ちっちゃな野良猫だったけれど

今は


住む場所も、可愛がってくれる人も

猫の友達も、沢山のごはんも、

お薬だって、ここには 全部あるのに


どうして拓也は

闘わなければいけないのでしょうか?





FIPはまだしっかりと治療法が

確立されておらず

発症のメカニズムについても

はっきりとはわかっていません。


ネットの多くの情報では…


●猫コロナウイルスが突然変異を起こすと

強毒性のFIPを発症する。

●猫コロナウイルス自体は多くの猫が

保有していて、重篤な症状にはならない。


とあります。


猫コロナウイルスの

突然変異のメカニズムについて、

一体、誰がどんな方法で

研究しているんでしょう。


我々一般人は、研究において

なんの力にもなれませんが^^;

犬猫の病気解明のための募金とかって

存在するのでしょうか?



毎年毎年、若い猫たちが

FIPによって命を落としています。

これが人間となれば一大事なのですが


動物のことはどうしても

どこかで、後回しに

しょうがない事に

なってしまっているような気がします。





犬だって猫だって

家族として大事にされる世の中が

一般的になろうとしています。


野良猫をシェルターにかくまうこと

怪我を治療したり、可愛がること

病気の子に必要な薬やご飯を届けること…

目の前のかわいそうな子に

できるだけのことをしたい気持ちが

あるのはもちろんのこと



もっと、犬猫を助けるための

中枢となり得る手段や活動に

資金が集まるシステムはないのかなぁと

思う日々です。






TNRもその手段のひとつとして

大切な活動だと思って取り組んでおります。



西那須野いぬねこ里親会では

TNRの協力者様のご負担を軽減し、

繰り返しご協力を頂くためにも

「最低限」のお値段で

手術をさせて頂いています。


団体自体が活動を続けていくための

資金にさせていただいています。



もし、猫が好きで

目の前に現れた猫、またその猫から

生まれてくるであろう猫を

不幸にしたくないと思うのなら

考えてみてほしいと思います。


今、目の前でできる可愛がり

(餌やり、寝床提供、見守る)

の次のステップとして、


その先に繋がる可愛がり

(避妊去勢、里親になる・探す)

という活動があること。



もちろんどちらも

金銭的に負担のあることです。

だけど大切なお金なら尚更、


根本を解決するための

有効な手段にこそ 投資して

効果を実感したいと思いませんか?







野良猫が減り、

猫コロナウイルスの感染も

絶たれた世界線では


もしFIPを発症する子がいても

きっとその子はご家族に

できる限りの看病してもらえます。





病気があるのは仕方ないこと。

今はそうかもしれませんが

長い目で見て

研究や技術も進み、知識が広がり

外で野垂れ死にする

可哀想な猫たちがいない世の中は

少しずつ現実的になっていくと思います。



それがたとえ

私自身が目にすることの出来ない

未来だとしても


50年後とか100年後とかでもいいので

少しづつ前進することが

意味のある事だと思います。




周りの理解を得るのは

大変な事だと身をもって

感じることもありますが^^;


頑張っていきたいと思います。







スタッフ木下






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