「かわいい」の帝国/青土社

¥1,995
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という本を読んだ。


「かわいい」の源流からはじまって、

時代の流れの中で「かわいい」という価値観や、

言葉の意味が

どのように変遷してきたか、

現代において「かわいい」がどのように用いられるか、

「かわいい」はどのように変わっていくのかを

真面目に解説している良本だと思う。



海外的価値観であるモードに対して、

日本のファッションが

どのように反応してきたかを

「かわいい」という視点で見ているところが面白い。



ファッション後進国だった日本から

アンチ・モードとして登場した

コム・デ・ギャルソンも、

すっかりモードに内包されてしまった今、

日本はまた新たなアンチ・モードとして

「カワイイ」を生み出したんだとしたら面白い。

そしてその「カワイイ」もまたモードに取り込まれるんだと思うと

それもまた面白い。



ファッションは文字だけでも十分楽しめる。