たぶんdailyprobably

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REITの分析を中心とした東京IPO非公認の鰊ブログです。ツラツラと思うことを好き勝手に連ねていきます。あと日本酒の記録と。

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「最終回。感想とこれからと」

TPPを意識してCFA(通称:米国証券アナリスト)を受けてきた鰊です。
締切間際に酔っ払って申し込んだものの、冷静になってみれば必要か?ということで
ぶっつけ本番。ETHICSとかCFA関連の問題はさっぱりでした。それで受かるなら苦労しません。

さてさて、わたくし鰊のメルマガは本日で最後になります。
6年に渡ってお付き合いいただいた皆さん、本当にありがとうございました。

運用において説明責任を果たす、というのは簡単ですが、相場は必ずしも論理的に動くわけではありません。
何故そうなったのか分らないし、次に同じ状況になれば必ず同じように動くとは限らない
ということも沢山あります。

一方で、自分の考えが至らなかっただけということも多いのも事実です。
ノイズに惑わされず、大事なことから一つ一つ見ていって、大きな流れを見失わなければ
少なくとも今回は間違わなかったなと反省することはしょっちゅうです。

実際、難しい局面を上手く切り抜けている先輩を間近で見ているわけで、
いまでも日々鍛錬と反省でございます。

そういった意味で、会社で書くのとは違って思う存分、自分の推測やそのときの感情を
表現することが出来たこのメルマガは、東京IPOの方には申し訳ない気持ちもあるのですが、
自分にとってもっとも有難い記録の場でした。

とはいえ、このメルマガは6年間のストックがありますが、実はじっくり読み返したことはありません。
6年間前の自分の稚拙な文章を読み返すなんて恥ずかしくて仕方がありません。内容が重複してないか
調べるくらいのことは当然やってますが、若手の文章に対して修正するように
自分で赤ペン入れるなんてことはとてもとても。

ちなみにメルマガを続けさせていただいことで一番大きな収穫は、
書き手の感情が掴めるようになったことです。

小学校から国語で高得点を取ってきた方にとっては何の造作もないことかもしれませんが
マーケット関連のレポートにおいて、文章から書き手の自信、不安、誤魔化しなどが
読めるようになったのはメルマガを始めてからです。

それまでは自分の知らないことや自分の都合のいいことが印象に残ることが多かったのですが
書く人の気持ちが分るようになり、一歩引いてみると、違う世界が広がります。

そもそも、証券会社のアナリストでさえ十分な知識を持ってる人ばかりではありませんし
ちょっと事情を知っていれば到達しえない結論にたどり着いてしまったレポートも沢山あります。

ネットの情報が氾濫する現在ではなおさら情報の取捨選択が必要なわけで、
この6年間はかけがえのない経験となりました。

さて、先月の続きとなりますが、なぜメルマガの後半でJ-REITを取り上げるようになったのか?

正直なところ、私の最終的な目標は定年後に運用で食っていくことです。
そのためにパブリックな情報だけでどれだけ稼ぐ力を身に付けるか。

こういう世界にいると個人投資家の立場では入手できない質、量の情報が届きます。
ただそれでしか稼げないのであれば意味はない。極端な話、インサイダーで一発あてることに
まったく魅力は感じませんし、そういうやり方でしか稼げないなら、株式市場で働く必要はないと。

まあ、ヘッジファンド作ってそれで一発稼いで、という夢も若い頃は見てましたが
時の人になった事例も含めて、それ以上に消えていった数の方が圧倒的で。。。
まあ、流れが来たら飛び乗るつもりも満々なわけですが。

その点、開示資料がもっとも充実しており、物件も肌で感じられるJ-REITは
絶対に裏切られることはない、とまでは言えませんが、間違ったら自分のせいだなと
納得できる材料があり、恐らく法人も個人も入手できる情報にそれほど差がありません。

日本人がJ-REIT、不動産投資信託を敬遠する気持ちはわかります。
うちの親もいいますが、ローン組んでて、これ以上の不動産のエクスポーじゃーは嫌だと。
バブル崩壊も見てきたし、人口も減るし、地震も不安だしの三重苦。

しかし、逆に言えば、一番なじみのある商品なわけです。賃貸にしろ分譲にしろ、
オフィスの場所にしろ、買い物にいく場所にしろ、不動産を肌に感じていない人がいないわけで。

資産運用においてポートフォリオの分散が重要といいますが、極端な話、それなりに資産と
地域分散してしっかりした収益が見込めるなら、年金だって破綻しません。

しかも、サラリーマンができる分散の程度は知れてることを考えると、その中で企業の株を
保有してキャピタルゲインを期待するくらいなら、安定して5%以上のインカムゲインを
得られるJ-REITの方がインフレヘッジにもなって、かつ価値がゼロになる可能性も低いと
良いことの方が多いのかなあと。

とはいえ、不動産もマクロに影響されますし、これだけ日本人が失敗してきたということは
見極めが難しいことの証左といえます。まだまだ道のりは長い。

ひょっとしたらどこまでJ-REITのプロになって皆さんとお会いできる日も来るかもしません。

なんにせよメルマガとしてはこれが最後です。
長らくお付き合いいただきありがとうございました!










5年ほど続けてきたメルマガも今年一杯で終わることになりました。

しばらく放置していたこのブログも未だにそれなりのアクセスが残っていることもあり、一応カウントダウンの事前連絡をしておこうと思います。

それにしても、そんなに長いことお付き合いいただいた皆様、書かせていただいた東京IPOの方々には感謝してもしきれません。と言うとカッコいいのですが、平たく言ってしまえば、5年間もご迷惑をお掛けし続けたわけですね、実際には。

しかし、本当に勉強になりましたの一言です。自分のペースだと間違いなく早々に挫折してるところ、何とかここまで引っ張っていただけたことは感謝感謝。

なお、年末にかけて色々と試験とか研修とかありますが、それが一段落すればアメブロで似たようなことをやろうかと考えております。ほとんど同じ内容でしょうけども、東京IPOを名乗ってる以上、おちゃらけたことはできませんでしたし、そういったことを含めて、色々と頭の中にはやりたいこともありまして。

今日の日経にも出てましたが、今のままだと日本の資産運用業界は(特に国内株関連業務は)行く先まっ暗なのは間違いないです。2006年以降のプチバブル時代にも稼げなかったのだから。

などど小難しい話は今度もメルマガですかね。

何しか、またどこかでお会いできることを楽しみにしております。






こんばんは、鰊です。

季節はずれの三寒四温というわけではありませんが、
雨が降ると急激に気温が下がりますね。今日はママチャリで
走り回ってましたが、ひんやりとした風のおかげでほとんど汗は出ず。

省エネで暑さに慣れてしまったのか、異常気象なのか。
昨今の豪雨と気温の変化からすると、「ちょっと今年はおかしいなあ」と思います。

長期予報を見る限りでは、ほぼ平均のレンジのようですし、7月上旬には
猛暑と言われた昨年以上のペースで気温が上昇したので、「今年が冷夏なんて
ありえない」という印象を持っていたのですが、随分と波の激しい夏になっております。

で、こうなってくると一番気になるのが米です。

もちろん、対岸の米である米国の債務問題も予断を許さない状況になっており、
ここまで緊張感が高まっているのにジリジリとしか動けない相場というのは
どこかでエネルギーの歪みが一気に吹き出しそうで怖いものがあるのですが、
今日のテーマは穀物の方。

如何せん専門家でもなく、アメリカの大豆やとうもろこし相場も「なんか激しく動いていたが
いつの間にか落ち着いてしまった」という感想しか持ってないのですが、
実は震災以降、もっとも気にしている材料です。

米所である東北地方で田植えの時期に震災が発生したこと、放射能の影響、
相次ぐ台風と豪雨で日本各地で農作物に被害が出ていること、そしてコメ先物市場の創設。

数年前にアジアで発生した米不足、しばしば取り上げられるアメリカの異常気象に
伴う穀物の不作懸念、そして日本で実際に発生した震災後の水不足を考えると
「不安要素もあるが、まあ何とかなるだろう」と安易に結論付ける前に、
ちゃんとアンテナを張っておかないとと警戒してしまいます。

今では「平和と水でさえ有料になってしまった」と嘆かれる日本ですが、それでも
金さえ払えばほとんどの物は入手できる豊かな国です。

幸いにして今夏のアジア各国の穀物需給は悪くないようなので、最終手段として
輸入することは可能だと思います。

ただ、輸入米に対する日本人の好みは前回の騒動ではっきりしております。

個人的には、台湾や香港で食べるパサパサした米は大好きで、ほとんどの日本食とも
問題ないと思いますが、梅干しや納豆にはちょっと合わないですし。

さすがに前回のように廃棄されるような酷いことにはならないと思いますし、
海外の駐在員が食べる分には抵抗がないくらいには品種改良も進んでいると聞いております
(供給量がどの程度かわ分りませんが)。

食うには困らないが、どうせ食うなら徹底的にこだわるというのが日本人の良いところですが
仮に米の供給が足りないと内国米の値段は、震災直後のスーパーのような状況になるかもしれません。

なお、米の問題については今のところ目立った報道が出ていないように思いますが
小麦の値上がり、備蓄米の焼失(と言っても全備蓄量の1%弱らしいですが)など
悪い材料の方が多く出ているように思います。

そして、米穀データバンクの22年産米相場は昨年に比べるとかなりのピッチで
上昇しております。季節的な変動というよりも明らかに何らかの要因により
高騰していると見受けられます。

(※米穀データバンクが小売価格にどの程度影響があるのか、
明日以降に本格的にリサーチする予定です)。

こんな中で準備が進められているのがコメ先物。価格という「見えない手」を具現化するには
不可欠なインフラですが、日本に限らず、商品相場というのは過度にボラティリティが
高いというのもまた事実。

混乱に拍車をかける可能性もまったくないとは言い切れません。
かと言って買い溜めするにはちょっと早いしなあ…。

そういえば、米系外資系証券会社が「うどんの会」を立ち上げてましたが、ひょっとして
米不足を見込んでのことだったのか。ほんと抜け目ないなあ、と思ったり。