こんにちは。

今年最後のブログを書きます。

12月にこんな患者様が来院されました。

主訴:入れ歯があわない。何回も作ってもらった先生に診てもらったが入れ歯が痛い。

主訴以外のお口の状態の悩み:

 ①どうしても歯をくいしばってしまう。

 ②作ってもらった先生には「こんなに入れ歯が痛いと何回も言う人はあなただけです。他の方は我慢や       自分なりに合わせていますよ。」と言われて、もう先生に[痛い」と言えなくなってしまった。

 ③アゴを前に出すと上の歯にあたる。

 ④時々口が開きにくい。

 ⑤アゴが痛く、ご飯をこぼしやすい。

 ⑥足がしびれる。

 ⑦首、肩が非常にこる。


改善策:

 ①親知らずの抜歯。

下の歯の一番奥の歯は親知らずです。前方に出すと上の歯にあたります。親知らずは入れ歯の支えになりますが、歯が伸びてしまって上の歯茎についてしまっています。(写真①)アゴを前に出すと上の歯にあたります。(写真②)当然これは抜歯になります。これにより下アゴは自由に動くようになります。

 

②マウスピースによりアゴを前方に固定。

下アゴが後退していて下の歯が見えません。(写真③)上の歯は出っ歯ではありません。下アゴを前に出すと姿勢もよくなり、鼻の通りもよくなり、首が回りやすくなります。下アゴを前方に出すことにより改善されます。食事も前方で噛むように努力します。アゴが後退している為に食事は奥でしか噛みません。そしてアゴは奥で噛む癖がついて夜寝ている時に奥の歯でくいしばってしまいます。くいしばると当然アゴが痛くなり、肩こり、頭痛が生じやすくなります。

 

③夜寝ている時に使用するくいしばりを防止するスプリントの装着。

どうしても寝ている時はわからない間にくいしばっています。それを防止する装置の装着が必要です。


以上の3つで解決します。




写真①:こちらは通常のかみあわせ。

           ↓

     アゴを前方に出すと…



写真②:一番奥の歯の親知らずがあたってしまいます。

これが肩こり、頭痛に大きな影響を与えます。なので抜歯すべきなのです!!





写真③:こちらは正面からの通常のかみあわせ。

下の歯が見えません。下アゴが後退しています。

            ↓

      アゴを前方に出すと…



写真④:こちらが正しい噛みあわせの位置。

下の歯も見えて審美的にもいいですし、首や肩こりも改善されます。



いかがでしょうか。親知らず、下アゴの位置は大切なのです。この方も下アゴを前に出すだけで首や肩が軽くなったと喜んでいました。くいしばりをしていないか、アゴの位置が後退していないか、今一度みなさんも確認してみてくださいね。


最後まで読んで頂きありがとうございます。他の記事も見ていただいた方、ありがとうございました。

お役にたったものはありましたか?来年も載せていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

よいお年を…♪