「愛することの反対は無関心である」
マザー・テレサの言葉とかエリ・ヴィーゼルの言葉とか言われているものです。愛することの反対は憎むことのように思いますが、ここでは、愛することの反対は無関心であると説いています。
愛情と憎しみは表裏一体であるとも言えます。とても愛していた人がある日突然、憎悪の対象に変わってしまうことはしばしばあることです。愛情が深ければ深いほど、裏切られたときなどは、その反動も大きいでしょう。逆に憎たらしくてしかたなかった相手が、あることをきっかけに親友になることもあります。ですから、愛情や憎しみというのは自分の考え方次第で変えることができるのです。愛情と憎しみは相手に向かうエネルギーの方向が違うだけで、相手への関心はとても大きいものだと言えます。
一方、無関心はそもそも相手に対してエネルギーが向いておりません。相手への関心がないので、相手に対する感情が変わることもありません。そして、そのような接し方は相手に孤独感を与えることになるのです。
全ての人を愛することは難しいかもしれません。しかし、全ての人に対して関心をもつことはできるかもしれません。そして、その思いの一つ一つが世の中の平和をつくっていくのかもしれません。