「『尋問』を『質問』に変える」
部下や子どもに対して思い通りにいかないとき、どうしても「なぜできないの」「なぜそんなことをしたんだ」ときつくあたってしまうときがあります。すなわち尋問をしてしまうのです。
尋問とは「問いただすこと」であり、訴訟においては、裁判所または当事者が証人などに対して質問を発し、強制的に返答させることを言います。人は尋問を受けると、萎縮したり身構えたりしてしまい、余計に自分の力を発揮することが難しくなります。
そこで、「尋問」を「質問」に変えます。質問とはわからないところや疑わしい点について聞くことを言います。
「なぜできないの」という尋問から「どうしたらできるようになるかな」という質問に変えるのです。尋問だろうが質問だろうが、こちらの思っているとおりに動いてもらいたいという目的は同じです。より相手の立場に立って物事を考えられる「質問」に重きを置くことによって、相手の行動を変える可能性が高まるのです。