「10知っている中から10語ろうとすると原稿が必要である」
人はスピーチ等で10知っているうちの10を伝えようとしてしまいます。知っていることを全て伝えようとしてしまうのです。しかし、10知っている中から10語ろうとしますと原稿が必要となります。すなわち、語るのではなく、読むことになってしまうのです。
ですから、相手に何かを伝えるときは、100知っている中から10を語ろうと心掛けます。そうすれば余裕が生まれます。原稿を読む必要もなくなり、落ち着いたスピーチとなります。これは、物事を相手に教えるときも同様です。10教えるのに10しか知らなければ、それは教えるのではなく、ただ伝えているだけになります。相手の疑問点にも回答できません。10教えるには100の知識が必要となるのです。
そして、1000知っている中から10を語ろうとすれば、どうなるでしょう。
そのときは、今までとは別の領域に到達することができるのです。