ライアンのルールというものがあります。これは、相手にインタビューをするとき、質問に対する答えの60%が分かるまでインタビューをしてはいけないというものです。相手の答えを半分以上は予測できる状態でインタビューするのです。
インタビューというものは、こちらの質問に対して、相手が答えるものであり、その答えを聞くためにするものですから、一見、相手の答えの予測は関係ないように思われますが、そうではありません。なぜなら、インタビューというのは、一つの質問で終わらないことが常だからです。インタビューをするときというのは、何個かの質問を準備して聞きます。そして、その質問は相手の答えによって、修正したり変更したりするものです。
相手の答えを予測しておくことによって、この修正や変更を効果的に行うことができるようになるのです。