「アポとりでは、会うことを依頼するのではなく、会う方法を問いかける」
人にお願いをするときは、YESかNOかで答えられる質問をできるだけ避けることが大切です。なぜなら、YESかNOで答えられる質問ですと、NOと言われた瞬間に次の案をこちらが提案し続けなければならないからです。そして、NOという言葉がずっと続きますと、雰囲気が悪くなるとともに、提案する案も行き詰ってしまいます。
ですから、何かをお願いするときは、できるだけ相手に提案させる方法が有効です。たとえばアポとりでは、会うことを依頼するのではなく、会う方法を問いかけるのです。すなわち、会うことを前提で話をすすめていくのです。会えるか会えないかという段階を飛び越えて、その方法を相手と一緒に模索していく。質問の段階をはじめから一段上げるということですね。
「質問の段階をはじめから一段上げる」
これは、他の依頼でも同じことが言えます。たとえば、食事に誘うときは「○曜日は食事に行けますか」ではなく「いつなら食事に行けますか」となります。
はじめから質問の段階を一段上げることによって交渉の成功率は高まるのです。