「『私は正しい』『あなたは間違い』から離れる」
人と議論や言い争いをしているとき、自分の意見は正しく、相手の意見は間違っていると考えます。自分の意見を主張しているのですから、当たり前のことです。しかし、相手もこちらと同じく、「自分は正しい」「相手は間違っている」と考えているから議論や言い争いとなるのです。
さて、自分の意見を正しい、相手の意見を間違っていると考えることは決して悪いことではないのですが、きめつけてはいけません。「考える」と「きめつける」は全く違います。考えているときには、まだ自分の意見を変える柔軟さがありますが、きめつけてしまうと新たな考えを生みだすチャンスが全くなくなってしまいます。議論や言い争いにおいても意地のぶつかり合いになってしまいます。
議論や言い争いで行き詰ったときには、「『私は正しい』『あなたは間違い』から離れる」のも一つの手段です。本当に自分は正しいのか、相手は間違っているのか冷静に考えてみるのです。
人は決して自分の思うとおりには動かないものです。まずは改めて自分と相手を冷静にみつめ、自分が正しい、相手が間違いときめつけないことが大切だと思います。