「有能なリーダーは対立を絶好のチャンスと捉える」
人と対立することは、できる限り避けたいと思うかもしれません。対立は人間関係に影響を及ぼし、不協和音のもとになってしまうかもしれないからです。
しかし、有能なリーダーはこの「対立」をチャンスと捉えます。よく、ピンチをチャンスに変えると言いますが、まさにその発想なのでしょう。
対立とは、相いれない二つのものが自分の立場を譲らないことをいいます。この状態は先日述べた「よりよい第三の案」を生みだすベースとなります。対立が起こらず、全て一つの案でまとまっていく状態では、なかなか新鮮な第三の案は生まれにくいのです。
また、対立が起こるということは、お互いがそのテーマに対して真剣に考えている証拠でもあります。どちらかにやる気がなければ対立は起こりません。対立を解消していくのとやる気を出させるのとを比較したら、後者の方がとても難しいものです。
そして、対立した相手と腹を割って話し合えば、お互いの関係がむしろ良くなることもたくさんあります。
真剣な人は真剣な相手を求めるものです。
ですから、対立はピンチでもありますが、絶好のチャンスでもあるのです。