「人物や物事を評価するとき、目立って優れた、あるいは劣った特徴があると、その人物の全てが優れている、劣っていると見える」
ハロー効果というものがあります。心理学者エドワードによって名づけられた造語で、心理的効果の一つです。ある対象を評価するときに顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のことを言います。後光効果とも言います。
たとえば、ある人が高学歴であったり、スポーツに優れていたり、字が上手だったりする場合、その人が学力や体力、字の上手さにおいてだけでなく、人格的にも優れていると思い込んでしまうことなどが挙げられます。CM等で好感度の高いタレントが起用されるのもハロー効果をねらった宣伝手法の一つです。
人は外観や、容姿、格好と言った目に付きやすい特徴だけで、人間の評価を大きく変えてしまうのです。特に日本人はこのハロー効果の影響を強く受ける傾向が強いと言われています。
ビジネス等においてもハロー効果は発揮されます。たとえば、権威のある人が商品や人物を評価しただけで、その対象の評価が上昇することなどが挙げられます。
自分の価値を高めるためには、先述した「ウィンザー効果」と「ハロー効果」を組み合わせることが効果的です。それと、身だしなみなどの外観はやはり大切であるということですね。