消失感 | 品川 西村柳一郎

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 「人は『消失感』を刺激されると無性に欲しくなる」
 消失というのは「今まであった物が無くなること」です。もともとない物ではなく、今まで確かにそこにあった物をなくしてしまったのです。
 さて、人はもともと無かった物よりも、失いたくなかったが、何らかの理由により失ってしまった物の方が欲しくなります。これは、あと一歩で自分の物になると思いこんだものに対してもそうです。たとえば、不動産屋で自分が買おうと思った物件が契約直前までいったとき、他の人から、さらに高い注文が入って買うことができなくなったとします。不動産屋が「今の値段よりあと○○万円上乗せすれば、今すぐにでも契約できるのですが…」と言われたら、ついつい買ってしまうのが人間の心理なのです。もし、もともとの値段が○○万円、上乗せしたものだったら買わなかったかもしれないにも関わらずです。
 このように人は一度手に入れたもの、手に入るはずだったものを失うと無性に欲しくなる性質があります。
 そのような性質を理解した上で、物選びは慎重に行いたいものですね。