「親密化の過程は第一が出会い。第二が親近化。第三が定着化。第四が安定化。そして第五が相互理解である。」
いよいよ親密化過程も最終段階です。第一段階の「出会い」ではワンクラップの法則を理解する。第二段階の「親近化」では単純接触効果を活用する。第三段階の「定着化」では類似性の原理を応用する。第四段階の「安定化」では相補性の原理まで到達する。と進めてきて、第五段階では「相互理解」を目指します。相互理解するためには、お互いが自己開示をしなければなりません。人は自分の根本に根差しているものをなかなか開示できません。親密な関係もいよいよ第五段階になったときに、お互いが自己開示を始めるのです。ここでのポイントは「お互いが」自己開示することです。一方では親密とは言えません。
自己開示するということは、誰にも言えない秘密を打ち明けることです。お互いの秘密を共有することによって、相手が特別な存在となり、相手に特別な存在だと思われていると感じることができるようになります。
人間関係において、親密になっていく過程は多少の時間差はあれど、上記のような段階を踏んでいきます。逆に言えば、どこかの段階で挫折してしまうとその相手と親密になるのは難しいということになるのでしょう。