「親密化の過程は第一が出会い。第二が親近化。第三が定着化。第四が安定化である」
先日、親密化過程の第三段階では、好きなものや出身地、趣味などで、共通の話題を見付け、類似性の原理を活用し、相手との定着化を図るとお伝えしました。相手との共通項が増えると、関係が定着していくのです。そして、第四段階では、定着した関係をより安定したものにしていきます。安定化です。
相手との関係が安定するためには、お互いがかけがえのない存在となる必要があります。すなわち、お互いの苦手な部分を補い合う関係です。相手との関係は、関係が深くなると、相手と自分との相違点が明らかになってきます。この違いが明瞭になってくると、お互いが相手にない部分を補うような形ができていくのです。これを「相補性の原理」と言います。
相補性の原理が働きだし、お互いの関係が安定化しだすと、いよいよ親密化は最終段階に入っていきます。