認知的不協和 | 品川 西村柳一郎

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 「酸っぱい葡萄と甘いレモン」
 認知的不協和という言葉があります。これはアメリカの心理学者、レオン・フェスティンガーによって提唱されたもので、矛盾する二つの認知をした場合に生じる不協和と呼ばれるストレス状態を自分の認知を変化させることで逓減させ、納得しようとする心理過程です。人は自分の信念や、それまでの行動内容とは矛盾する「新しい事実」を突き付けられると、不快な感情を引き起こすのです。その結果、自分の信念や行動と新しい事実のどちらか一方を否定して、矛盾を解消しようとするのです。そして、多くの場合は信念を変えるのではなく、新しい事実を否定します。
 相手と話し合う上で、このことは大変重要になります。人はなかなか信念を変えませんし、行動を変えることもできません。自分自身がどんなにいいアイデアだと思っていても、相手の信念を変える可能性があれば、相手はそのアイデアを否定する部分を探すのです。
 また、話し合いの中で、自分の考えていたことと違う返答をされたときも、この「認知的不協和」の状態になります。そしてイライラがたまったり、相手の意見を批判してしまったりするのです。
 
 
 
 さらに、認知的不協和には、「酸っぱい葡萄」と「甘いレモン」という分類があります。
 「酸っぱい葡萄」→「Aが手に入らないからAには価値がない」
 「甘いレモン」→「「Aしか手に入らないからAには価値がある」
 
 上のように、人は不協和を解消しようと、自分で理由をつくっていく傾向があります。私自身も振り返ってみると、多くの場面で、この経験があるのですが、重大な決断が必要なときは、冷静に物事を判断したいと思います。