「後の方のフレーズが強調されて、そっちに誘導される」
以前、スピーチの項でもお伝えしましたが、人は情報を伝える際に、後から言われたことが印象に残り、その印象に心が誘導されます。この効果を「親近化効果」と言います。
これは、何かの提案に関して、メリットとデメリットを伝えなければならない場合、メリット部分を後にもっていくと効果があるということです。
たとえば、「あの人は優しいけれど、言い方がきつい。」というのと、「あの人は言い方がきついけれど、優しい。」では、相手に与える印象が全然違います。当然、後者の方が肯定的に聞こえますよね。
「親近化効果」に対して「初頭効果(最初に示された情報が印象に残る)」も心理学では唱えられていますので、全ての場面で「親近化効果」が有効とは限りませんが、相手とタイミングに合わせて、この2つを使い分けることが大切なのだと思います。