「『まずい決断をしてしまった』と思わせないよう許可を与える」
相手を説得する上で、「許可」は大きな武器になることは先日、お伝えしたとおりです。「許可」を与えることは安心感につながり、相手と真の意味での会話が成り立ちます。一方、相手が警戒しているときは、どんな言葉を発しても相手の心には届きません。
さて、人は実際に行動を起こす前に、心の中でその行動を思い浮かべます。そして、うまくいくかどうか、不安になってしまうことがあります。ですから、行動を起こす前には安心感が必要であり、許可を与えることによって安心感を生みだすことができるのです。相手に「まずい決断をしてしまった」と思われてしまっては、説得は成り立ちません。
相手を説得し、自分の思い描いたように行動してほしいのであれば、「これならうまくいく」と保証し、相手に「行動を起こしてよい」という許可を与えることが重要なのです。