相手を説得するためには、伝える内容にストーリー性をもたせることが有効です。説得力を備えたストーリーは説得者があらかじめ用意した結論や行動に相手を導けるように構成する必要があります。そして、最も説得力を発揮するのは成功談よりも自分が直接経験した失敗談を盛り込んだストーリーです。失敗談を盛り込むことによってストーリーの真実味が増し、相手に安心感を与えるからです。
そして、相手にストーリーを伝えるときは3つのことを明確にする必要があります。
①自分の言いたい事柄
②相手に伝えたいメッセージ
③相手にしてもらいたい行動
相手を説得するわけですから目的は③になります。③を達成するためには①のように自分の言いたいことだけを言っても相手は動いてくれません。①の自分の思いを②の相手に伝えたいメッセージへと置き換え、目的を達成する。この際、力強い動詞を意識した想像力あふれるストーリーをつくりあげて相手に伝えると言うことが大切になります。