自我の4段階 | 品川 西村柳一郎

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 「自我には初期、中期、後期、成熟期の4段階がある。本当に自己実現を目指すなら中期→後期(依存→自立)をできるだけ早く成し遂げなければならない。」
 自我には4段階あるそうです。それは「初期」「中期」「後期」「成熟期」の4段階です。
 
 初期の自我は、いわゆる「イヤイヤ期」「反抗期」の頃に芽生えるものです。それまでは、自我がないのかというと、ないのです。ただ目の前にあるものに反応しているだけです。2歳くらいから始まりますね。
 
 中期の自我というのは、自分の思い通りになんでもできるわけではない、ということを学び始めた段階です。分かりやすく言うと、他人の顔色をうかがうようになる、ということです。人によって態度を変えてしまうのがこの段階の特徴です。相手や環境に依存している段階とも言えます。

 後期の自我というのは、相手の顔色をうかがうのではなく、自分の中に行動の規範つまり、やっていいこととだめなことが内在化された状態です。普遍的なルール、道徳、倫理観などが自分の中にあり、相手がどうであれ、だましたり利用したり、相手に不利な条件を強制したり、そういうことはしない、という自分の行動の軸、規範を持っている状態です。すなわち自立しているのですね。

 社会で自己実現していくためには、いかに早く中期(依存)から後期(自立)への移行を成し遂げるかが重要です。自分自身の核を築き上げていくのですね。グローバル化が進んでいる現代においてはなおさらです。

ですが…
 後期の自我の段階は自分の基準を、他人にも強制したくなる段階でもあります。他人を許したり、受け入れたりすることが、まだ難しいのが、この段階です。
ということで、やはり目指すべきは成熟した自我です。
 
 
 成熟した自我は、本来のありたい自分と、社会に合わせて作ってきた仮面の自分が、統合されて、自分の意思で、社会に合わせた行動を取ることも出来るし、自分の責任で、あえて自分の主張を通すこともできるようになった状態です。決して人のせいにすることがなく、自己責任に富んだ段階です。
 
 
 「人を育てる」ためには、この成熟した自我が必要なのでしょう。なかなか難しいですが、目指すべき自我なのは間違いありません。