「真の友情は、ゆっくりと成長する植物である。友情と呼ぶにふさわしいところまで成長するには、たび重なる危機にも耐え抜かなければならない」
植物は花を咲かせるまで、様々な苦難に襲われます。それは日照りであったり、暴風雨であったり、外敵であったり。しかし、その苦難に耐え抜いた先にきれいな花を咲かせるわけです。
真の友情というのも同じようなものです。一緒にいて楽しい人のことを友人と呼ぶのでしょうが、友情をもち合うというのは、「楽しいこと」だけでは足りない気がします。すなわち、同じ苦しみを乗り越えたときに真の友情は生まれるのではないでしょうか。または、つらく悲しいときになぐさめあったり、助けあったりするからこそ、友情が生まれるのではないでしょうか。けんかしたり、いがみ合ったりすることもあるでしょう。しかし、その一時をもって、友情に花咲かせるのを諦めるのはもったいない気がします。
こう考えると、真の友情を得るまでには、はるか長い道のりがあることが分かります。ですが、そうして得た「友情」だからこそかけがえのないものなのだと思います。