「変化する環境に対して自分自身を合わせよう」
以前、環境適応力には4つあるとお伝えしました。すなわち、「環境を変える」「環境に適応する」「環境をがまんする」「環境から逃げる」の4つです。どれも環境に適応するために必要な力なのですが、この4つのうち、「環境を変える」力をもっている人は世の中になかなかいません。戦国時代や幕末でも世の中を変える人はごくわずかでした。「環境をがまんする」というのは現実に多くの人がいるのではないでしょうか。「仕事だから」「他にないから」「失うのが怖いから」がまんする理由はたくさんあると思います。ただ、がまんが行き過ぎると心や体に悪影響を及ぼすのでほどほどにしなければなりません。そして、4つめの「環境から逃げる」。どしても我慢できないときは「逃げる」ことも一つの手です。しかし、逃げ癖がついてしまう危険性があります。
ここまで見てくると、やはり「環境に適応する」がベターな選択のように思えます。では、環境に適応するためにはどうすればいいのか。それは環境を無理やりに変えようとするのではなく、自分自身を変えることです。自分自身を環境に合わせるのです。そのためにも環境の悪い部分ばかりを見つめるのではなく、良い部分に目を向けることが重要です。また、自分がどれだけ環境に合わせられるようになったか、一日一日振り返るのです。人は、どうしても合わせられないところばかりに目が行きがちです。そうではなく、「昨日よりも一つできることが増えた」「昨日よりも作業スピードが上がった」と自分自身の成長に目を向けるのです。振り返ってみれば、きっと昨日よりも今日の方ができることが増えているはずですよ。
環境に適応できれば、いよいよ「環境を変える」ということを目指していきたいものですね。