「人の評価は『外観』、『行動』、『話し方』、『話す内容』の4つによってなされる」
人は人のことを知らず知らずにうちに評価しています。あの人とは合わないなとかあの人は素晴らしい人だとか。評価をしているつもりがなくても、相手への感想はどうしてももってしまいます。では、人は人のことを何で評価しているのでしょうか。それが、「外観」「行動」「話し方」「話す内容」です。これは面接試験などでも同様です。
4つの中で人の評価に最も影響を与えるのが「外観」です。すなわち、身だしなみや姿勢ですね。どんなに立派なことを話していても、身だしなみや姿勢が崩れていては相手に伝わりません。お互いが周知に仲ならともかく、初対面ではまず、無理です。ですので、身だしなみや姿勢には常に気を遣うべきです。
次に、影響を与えるのが「行動」です。挨拶ができるかどうか。指示に対して素早く動けるかどうか。やるべきことをやっているか。時間を守っているか。締め切りを守っているか、など。これらは全て「行動」として評価されます。
そして、3番目が「話し方」です。全く同じ内容の話でも「話し方」によって相手への説得力は全然変わってきます。
最後が「話す内容」ですが、以上で述べてきたとおり、実は「話す内容」は「外観」「行動」「話し方」に比べれば、大きな問題にはなりません。3つのことが成されて、初めて「話す内容」を評価されると言っても過言ではありません。
しかし、例えば面接などでは「話す内容」ばかりに気をとられ、一語一句、自己PRや志望動機を練り上げてしまいがちです。私もそうでした。それも大切なのでしょうが、「外観」「行動」「話し方」、特に、「話し方」を工夫することが重要です。スピーチなどでも同様です。スピーチ内容を練り上げるとともに、スピーチ練習も積み重ねなければいけません。では、よいスピーチの心得とは何なのか。 次回からは、しばらくの間、「スピーチのこつ」についてお伝えしていきたいと思います。