自分自身を好きであることは大切なことです。自分自身のことが好きであるからこそ、いずれ訪れる「死」についても正面から向き合えます。「死」とは家族、友達との別れ、そして、自分自身との別れであります。今、見ているこの掌。今、考えている自分自身。産まれて、意識が芽生えたときからずっとつきあってきた自分自身との別れです。だからこそ、今の「生」を大切にしようと思います。今の「生」を輝かせようと思います。一分一秒を大切にして生きようと思います。そのためにも、自分自身を好きになることは大前提だと思います。
さて、「自分自身」というのは考えれば考えるほど、謎に満ち溢れています。「本当の自分」って何だろう。見たこともない正体も分からない、そう、まるで宇宙の向こう側のように謎であります。この「本当の自分」というのは自分自身を第三者的に見ることによって、見付けることができるような気がします。また、自分自身のことを第三者的に見つめることによって、セルフコントロールができると思います。そして、さらに、「相手の立場に立って物事を考えられる人間」とは自分自身を第三者的に見つめることができるということが必要不可欠だとも思うのです。