「 君たちと此うして居るのは何が有ったからなのかな。」
「 功は時々、可笑しな事を言い出すのね。私たち功しか知らないのよ。選べるんだったらもっと絵に成る男を選んでたと思うのよ。」
「 済みませんね、ガサツな男でね。」
「 其んな意味で云ったのじゃ無いのよ。選ぶも何も功しか居なかったって言うのよ。十文字は女子校だったけど、根津中は共学だったでしょう。好きな
子は居なかったけど、選ぼうと思えば選べたのよ。
楠さんが功を呼んだから選ぶも何も無かったのよ。」
「 そうか、良く子供の悪態として、
頼んで産んで貰ったのじゃ無いのよ。勝手に産んどいてお説教しても、―――何て言うでしょう。世の中には選べる問題と、勝手と言うか流れに乗せられて逆らえない時も有るのだね。
君たちがドウ想おうと、今でも功君しか居ないでしょう。」
「 判ったわ。セックスのお相手の事を云ってるのね。功ってヘンなのよ。山田が嫌いなのか布施だったら好いのか、此のスズキはお遊びなのね。其れだったら言わせて貰うけど、どうせバージンを捨てるのなら功に仕様としただけなのよ。もっと素敵な男が現れたら、鈴木にも選ぶ権利が有るのよ。」
「 なんだ、判ってるじゃないか。楠さんとは好きと言うよりも嫌いじゃ無いから面と向かえば遣っちゃうのさ。君たちは大好きなんだよ。だって考えてご覧よ。マリーは奥さんなんだから子作りはするよ。君たちは好きの上に僕がスポンサーの責任が有るから一緒に居るのでしょう。今は偶々、望みが叶ったから一汗かいてるのさ。其れがいけないのかな。」
そりゃ怒りましたね。娘たちは最初の男として僕を選んだのでしょう。僕は別にバージンなんかドウでも良かったんだよ。素晴らしい18歳だから楽しませて貰っただけなのさ。
愛が有るも無いも、其んなじゃ無かったんだよ。好きだから呉れるって言うから貰っちゃっただけなのさ。其の何処がいけないのかな。
猛反撃を食らったんだ。