妊娠したからって刺激を求めるのでは有りません。

         なんの為に刺激が必要なんでしょうか。興奮を求めるだけでしたら、他にもやり方が有るでしょう。

         芸術は爆発何でしょうか?あまりにも自己欲が過ぎる発言では無いでしょうか。此の方はご自分の作品を売り出すために、芸術と言う総称を利用なさっただけなんですのね。其れに税金を投じて続行するのは如何な物でしょうか。爆発が必要だとお考えの芸術家がいらっしゃるのなら別ですが、

          刺激=興奮=芸術

とお考えでしたら、モンジュイックノ静かな佇まいに浸って居る私は何なんでしょう。


   レイ・ファン・カルロスに戻って

   「 コーヒー入ったぞ。ベッドで好いのか、其れともバスに持って行こうか。」

   ペロッと舌が出て仕舞いましたのよ。起こされるまで寝過ごした照れ隠しなんですのよ。どうしましょうか。毛布を頭から被って彼にはがれるまで―――

   「 おう感心だな。此んなの何処に隠しといたんだ。」

   生理がきつい時の厚手のパンツなんですのよ。

   「 知らない、おトイレで脱ぐから―――」

だって、決まってるでしょう。一緒には入れませんが、ドアを開けてタオルを持って待って下さるのはおトイレもバスルームも同じなんですもの。


   最高の朝の刺激なんですのよ。

          二人ですから此れも許されるのでしょうね。後8ヵ月の朝の行事にしときましょう。

   「 動くんじゃないぞ。じっと我慢してお湯に浮いてご覧。少しお湯が揺れてるだろう。蹴飛ばされてるのと違うのかな。」

   最高ですのよ。

   「 そうよ、きっとおしっこしてるのよ。」

   「 おいおい、まだ2ヶ月にも行って無いんだぞ。俺だって少しは勉強してるんだ。まだへその緒が繋がったばかりだろう。おしっこしたくてもチンチンだってーーー」

   「 あら、産まれるまでは珠樹が家主なのよ。少しは遊ばせてよ。」

   ねっ、幼な妻では有りませんが我儘一杯の妻なんですのよ。


   「 堪らんな。お前の自由奔放が生きてる感じなんだ。レイ・ファン・カルロスに落ち着いて1年経つのだぞ。ディアゴナル大通りを隔てたグエル別邸に比べたら小屋の様な此の屋敷で満足してるとはな。」

   「 だって此れ以上は望めませんでしょう。三部屋のペントハウスを独占なんですもの。貴男が居てお風呂が有って、直ぐ傍にパルが有るのですもの。そうね、今日はご挨拶に行きましょう。赤ちゃんと来ても好いのかって。」


   ヘンなんですのよ。妊娠したのを彼が教えて呉れたんですもの。

   「 ヘンだぞ、生理が一週間遅れてるぞ。」

ってね。感じは掴んでましたのよ。でも怖さ半分で言い出せなかったんですのよ。

   「 此処からでも見えるだろう。大きなエンサンチャ病院が。」

   こっそり手に入れて下さって居たカサ・バトリョから眺めたエンサンチャ病院に連れて行って下さいましたのよ。歩きながらでもお顔に書いて有ったのですもの。

           遅れた何て8年で初めてだろう。女の子だったら万歳だけど。

って、もう病院に着く前からおめでとうを言われるのに興奮しっぱなしでしたのよ。イヤでも娘で無いと困りますでしょう。